2018年10月4日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市の住宅街で、一軒家をホテルとして違法に営業していたオーナーに対し、市が罰金2千ドルを科した。

 場所は、7508レールウェー・アベニュー。いくつかのオンライン宿泊予約サイトで、『スポーツ・ホーム・ホテル』として予約を受け付けていた。それによると、この一軒家には2人から4人が宿泊できる部屋が4つあり、一泊120ドルからとなっていた。

 この一軒家の隣に住むジョイス・ワンさんによると、オーナーは2015年にこの家を購入したものの、引っ越してくる気配は全くなかったという。そのうちオーナーの友人が家を借り、今年の夏になってからは急に見知らぬ人の出入りが激しくなって、物騒な気配に不安になっていたと、取材に語っている。ある日ワンさんが庭でくつろいでいると、この『ホテル』のバルコニーから上半身裸の男が自分のことを見下ろしているのに気がつき、怖い思いをしたという。

 ワンさんはこの『ホテル』の管理人に、このことを通報すると迫ったことがあったが、管理人は気にも留めず、逆にワンさんにも自宅をホテルにすべきだと誘ってきたという。この管理人は、誰も彼女に罰金を科すことなどできないとも話していた。

 しかし市当局は、ワンさんが通報する前からこの違法民泊の存在を認識しており、それまでにも文書で警告しており、今回は2件の条例違反の罰金を科した。一般住宅を短期宿泊客に提供する行為は、一回の違反につき1千ドルの罰金となる。市当局は今後も必要に応じ違法行為の形跡がないかを調査、さらなる措置も取る構えだ。

 この一軒家が合法的な民泊(B&B)の許可を申請したとしても、家のオーナーかその配偶者、または子供が管理人を務めなければならないほか、宿泊に提供できるのは最大3部屋までなど、必要な認可条件をこの一軒家は満たしていないため、いずれにしても却下されると、市では説明している。同市では違法民泊についての情報提供を呼び掛けている。

 

2018年10月4日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア州ピッツメドウ市にあるバス停が、北米で最も情けないバス停に選ばれた。

 このバス停は、同市を走るローヒード・ハイウェイ脇のバス停。高速道路脇には待合所のようなものや、乗客を乗り降りさせるためにバスを道路脇に一時停止させるような特別なスペースも何もない。また高速道路と外の草地を分離するための、高さ80センチほどのコンクリート製ガードレールが設置されているため、バスを待つ乗客はガードレール外で待ち、バスが来たらこのガードレールを乗り越えるか、ガードレールの内側で、猛スピードの車が目の前を走り去るのを見ながら待つかのどちらかになる。

 このバス停を北米で最も情けないバス停に認定したのは、公共交通機関や徒歩、自転車といった車に頼らない交通手段の環境改善を啓蒙している団体、ストリート・ブログ。『アメリカで最も情けないバス停』と題されたネット上での投票コンテストでは、本来アメリカ国内のバス停が対象となるはずだった。しかしピッツメドウ市のバス停があまりにひどすぎ、1位の米オハイオ州シンシナティ市のバス停(得票率52バーセント)に肉薄していた。

 ところがシンシナティ市の公共交通機関を運営する南西オハイオ州地域交通局は、この事実に対し迅速に対応、安全性の見直しをおこなって南へ100メートルほど移動させ、安全性を向上させた。これに対し、ピッツメドウ市などBC州ローワーメインランドの公共交通機関を運営するトランスリンクはメディアの取材に対し、バス停がある場所はBC州政府の土地であり、州政府に改善の要望を出していると回答しただけだった。

 その結果、このバス停が名誉ある『北米で最も情けないバス停』に決定された。BC州政府交通局は、トランスリンクと協議を行い、このバス停の安全性改善の方法を探ると取材に語っているが、具体的な日程などについては明言を避けた。

 

2018年10月4日 第40号

 ブリティッシュ・コロンビア州では、ローワーメインランドを除くほとんどの地域で1日より、高速道路を走行する乗用車に対してウィンタータイヤ装着の義務化が始まった。

 寒冷地の走行に適したウィンタータイヤの側面には、『3つの頂を持つ山の絵の中に雪の結晶』または『M+S』のマークのいずれかが刻印されている。

 ウィンタータイヤには、これらのマークの表示が義務付けられている。雪の結晶マークがついたタイヤは、積雪や凍った路面、また寒冷な気象条件の中でベストの性能を出せるよう製造されている。一方M+S(泥と雪ーmud and snow)マークがついたタイヤは、別名オールシーズンタイヤとも呼ばれているが、その路面のグリップ性能はノーマル(サマー)タイヤよりは良いが、雪の結晶マークのタイヤほどではない。BC州政府は、積雪など寒冷地環境の道路を走行する車は、雪の結晶マークのついたタイヤを装着することを奨励している。

 またタイヤの溝が3・5ミリ以上残っていることも、義務付けられている。そのほか、営業用トラックについてはこの期間中、チェーンの携行が義務付けられている。

 BC州交通省はそのウェブサイトで、ウィンタータイヤ装着が義務付けられている高速道路を示した地図を公表している(『BC』『winter』『tire』『highway』で検索)。それによると、義務付けられていない地域はローワーメインランドのほか、バンクーバー島のジョージア海峡に面した沿岸部を走る高速道路のみで、それ以外ではウィンタータイヤが義務付けられており、装着していないことが発覚した場合、Uターンを命じられる場合もある。

 違反した場合の罰金は109ドル。なお、この規制は同州南部沿岸部やバンクーバー島の高速道路では来年の3月31日までだが、内陸部では4月30日まで規制が続く区間も多いので、前出の地図で確認する必要がある。

 

2018年10月4日 第40号

 太平洋戦争中、ブリティッシュ・コロンビア州の日系人が強制収容され、その収容先で高速道路工事に従事させられた記録を示す案内板の除幕式が9月27日、同州内陸部で行われた。場所は、ロッキー山脈の中を走る高速1号線ぞいの町、レベルストークの西にあるルースフォード・ビーチ・レストエリア。

 案内板設置は、BC州政府の主導による、高速道路建設に寄与した日系人の強制移動の歴史を残すプロジェクト『日系人強制収容75周年記念表示プロジェクト』の一環として行われてきた。このプロジェクト自身は、強制移動75周年を機に、かつて日系人収容所や工事現場(ロードキャンプ)に関連の深い場所に案内板を設置するプロジェクトとして、昨年開始された。昨年10月に、高速3号線ぞいのタシメで最初の案内板の除幕式が行われたのを皮切りに、6号、12号および31号沿いと相次いで設置が進められてきた。今回は、その最後となる8つ目の案内板の除幕式だった。

 日系カナダ人の歴史プロジェクト委員会会長のローラ・サイモトさんは、案内板は過去が忘れ去られないために重要な役割を果たすと述べている。

 また当日は、実際に強制移動を経験したストーニー・ナカオさん(97歳)も式に参列、「道路建設工事に従事したことは、自分の人生の中で重要な意味を持っている」と取材に語っている。ナカオさんは他の日系人たち約400人あまりとともに、日給20セントで工事に駆り出されていた。

 除幕式に参列した地元高校生のグレース・ビューターさんは、これから未来を担っていく自分たちの世代では同じ誤りを繰り返したくないと感想を語っている。ナカオさんは「今日は特別な日だ」と、この除幕式に参列できたことをとても喜んでいた。

 

2018年9月27日 第39号

 ブリティッシュ・コロンビア州で来月実施される地方選挙が23日から公式に始まった。州内の全市町村で一斉に実施される市町村長、議会議員選挙。通常は現役候補に混じって新人候補が少ない枠を狙う構造だが、今年は少し様相が違っている。

 メトロバンクーバーの現21市長のうち、10月20日の選挙で立候補を表明しているのは8人のみ。あとは全て引退を表明。来月には新市長が少なくとも13人は誕生する。

 特に混戦模様なのがバンクーバー市とサレー市。バンクーバー市はグレゴール・ロバートソン市長が今年になり不出馬を表明。2008年から同市長が率いる現在多数派のビジョン・バンクーバーの市議も次々と不出馬を表明した。ビジョンの市議で立候補するのは一人のみ。10人の市議のうちビジョン1人を含めて現役は4人のみ。6人が入れ替わることになる。

 現在、バンクーバー市長選に立候補しているのは21人、市議は71人。そのほとんどが新人で無所属となっている。

 バンクーバー市の選挙争点は何といっても住宅問題。高騰し続ける不動産への対策と、住宅不足解消が最優先課題として挙げられている。

 今月17日には市長候補による討論会も実施された。現在支持率でトップを走っているのは、元新民主党(NDP)連邦議員で無所属のケネディ・ストゥワート氏。それを追いかけるのが、NPA擁立のケン・シム氏、無所属のシャウナ・シルベスター氏、元保守党連邦議員で連立バンクーバーから出馬のワイ・ヨン氏、そしてイエス・バンクーバーからのヘクター・ブレムナー氏。

 誰が当選しても初当選となる。ストゥワート氏が当選すれば、1980年のマイク・ハーコート氏以来の無所属市長が誕生する。

 バンクーバー市に次ぐ巨大都市サレー市も大混戦となっている。一期限りで退く現役リンダ・ヘプナー市長の後任を狙って市長選に立候補しているのは8人、市議8議席には48人が立候補している。

 サレーでの選挙争点は新しく建設される予定の公共交通機関LRT(ライト・レール・トランジット)。現在バンクーバー市ウォーターフロント・ステーションからサレー市まで延びているキングジョージ・ステーションまでのスカイトレインを、その先へとつなぐ新しい形の公共交通機関となる。予算は16・5億ドルと試算され、連邦政府、BC州政府、サレー市、トランスリンクが資金を分担する。

 しかし市長立候補者は賛否が二分している。反対派はLRTの代わりにスカイトレインの延長が必要と主張している。

 毎回、選挙争点で最重要課題とされるのは市の安全だった。サレー市は銃犯罪や組織犯罪が多く発生する市として知られている。しかし今回はLRTの議論で盛り上がっている。

 

 

 

今週の主な紙面
10月18日号 第42号

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