2019年8月29日 第35号

 当選番号が発表されて以降、約1カ月名乗りをあげなかった6000万ドルのロトマックス当選者が21日、明らかになった。

 当選したのはブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市に住む元漁師のジョセフ・カタリニックさん。発表会では6000万ドルと本人の名前が書かれた巨大チェックを受け取った。

 記者会見では当選番号を見た時の様子を「自分がおかしくなるんじゃないかと思うくらい興奮したよ」と笑わせた。当選はロトを買った店で機械に読み取らせた時に分かったという。最初に当選金額を見た時は信じられず、他の店でも同じように機械に読み取らせて確認したと説明した。

 当選番号は機械が勝手に選ぶクイックピックによるものだったという。約1カ月も名乗り出なかった理由は、娘に焦って名乗り出る必要はないと言われたからだとか。

 漁師を辞めてすでに20年が経つというカタリニックさん。退職後は静かに余生を過ごしていたが、これからは王様のように過ごすと会場を笑わせた。とりあえずは家族でハワイ旅行に行くということだ。

 

2019年8月29日 第35号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の電力会社BCハイドロが電気料金の値下げを申請していたことが23日分かった。BC公益事業委員会(BCUC)が承認すれば2020年4月から約1パーセント値下げされることになる。

 BCハイドロは前回の発表では2020年4月に0.7パーセントの値上げを検討しているとしていた。それが一転値下げ申請となった理由について、最新の財務情報と財務予測を検討した結果と発表している。

 BC州政府によると、電気料金の値下げ申請は初めてという。値下げが実現されれば、平均的な世帯で年間16ドルの値下げとなると試算されている。

 ただ値下げが永遠に続くわけではない。BCハイドロによると、2020年4月の1パーセント値下げ以降は、2021年には2.7パーセント値上げ、2022年には0.3パーセント値下げ、2023年には3パーセント値上げになると今後4年間の料金設定を予測している。

 

2019年8月29日 第35号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州の秋の風物詩ともいえるサーモンの遡上だが、2019年は受難の年になりそうだ。

 カナダ漁業海洋省は22日に太平洋サーモンについての公式な報告書を発表、2019年にBC州の川に戻ってくるサーモンの数は約60万匹と前回予測の500万匹から大きく下方修正した。

 サーモンの遡上は年々減少しているという。その大きな要因の一つが環境の変化で、特に地球温暖化が大きく影響していると報告書で警鐘を鳴らしている。

 北太平洋でヒートウェーブによる暖流を引き起こす現象が太平洋サーモンのエサとなるプランクトンに大きな影響を及ぼしていることが要因の一つという。BC州やユーコン準州で大気や海水の温度が上昇し、降水パターンの変化が淡水生物の生態系を変化させていると報告している。

 加えて今年は、フレーザー側のビッグバー近くで大規模な土砂崩れが発生し、サーモンの遡上をせき止めている。現在も毎日80人態勢で、せき止められた下流から上流へ、ヘリコプターなどを使ってサーモンを移動しているが、追いついていない状況で、現在は約27万匹のサーモンが下流でせき止められているという。

 一部サーモンが自力で遡上し始めたとの報告もあるが、22日の記者会見でジョナサン・ウィルキンソン漁業海洋相は「間違いなく危機的状況」と語り、100人態勢で解決に臨むと約束した。

 ウィルキンソン漁業相はこの日、BC州サーモン復活のための5件のプロジェクトに270万ドルを支援することを発表。さらに、温室効果ガス削減はサーモンの復活のためにも喫緊の問題とし、自由党政権も真剣に取り組んでいることを強調した。しかしサーモン漁を生業としている先住民族からは、すでに生活に支障をきたすレベルにまで達している状況であり、連邦政府やBC州政府にはフレーザー川の状況について緊急事態宣言を発令すべきとの要求が出ている。さらに、自由党政権はトランスマウンテン・パイプラインを買収し、その上、拡張工事まで承認して温室効果ガス削減に取り組んでいると言っても説得力がないと批判も噴出している。

 

2019年8月29日 第35号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州バンクーバー市ダウンタウンにある高級ホテルでストライキが実行される可能性が出てきた。

 ハイアット・リージェンシー、ウェスティン・ベイショア、ピナクル・ハーバーフロント・バンクーバーの3ホテルで働く従業員が、所属する労働組合でストライキ実行に89パーセントが賛成したことが24日、分かった。

 これらのホテルでは労働協定が約1年も合意されずに協定がないままの状態だという。組合側は時給の引き上げや、正社員での雇用を希望していると組合の代表は語っている。

 組合側は、これらのホテルはバンクーバーでもトップクラスの高級なホテルで利益を上げているにもかかわらず、従業員の労働環境は改善されないままになっていると主張。現在は仲介役が入って労働協定について話し合いを持つ予定となっていると語った。

 さらに、ローズウッド・ホテルジョージアでは、すでにホテル側が施設封鎖を22日付で通知、組合側もストライキ実行を通知するという状況に至っている。ただ実行はされていない。同ホテルでも現在、交渉中としている。

 ホテルジョージアについては、地元テレビ局CTVバンクーバーが、同ホテルの女性従業員が宿泊客に性的暴行やセクシャルハラスメントを受けたとして労働環境改善を訴えて6月にホテル前でデモ活動をしている様子を報道した。この件についてはBC州人権審判所に訴えている。

 バンクーバーではこれから9月、10月とホテル利用者が増加すると予想されている。1年の繁盛期にホテル従業員によるストライキ、もしくはホテル側の施設封鎖は、バンクーバーの観光業に影響を及ぼす可能性があると危惧されている。

 

2019年8月29日 第35号

 カナダの主要都市に設置されたカナダ国民党を支持する反移民政策広告が撤去されることが26日分かった。

 道路脇に設置されたビルボード広告に、「大量移民受け入れにノーを」と書かれた広告が掲げられたのは先週末。以降、保守派を除く各党の党首や議員から批判の声が上がり、多くの国民もツイッターなどで差別的などと非難した。

 広告にはキャッチコピーとともにカナダ国民党マキシム・ベニエ党首の顔写真が大きく貼られ、党名も分かるように書かれている。

 この広告のためにビルボードの掲載スペースを購入したのは、トゥルーノース・ストロング&フリー・アドバタイジングコープ(TNSFAC)。同社はカナダ選挙管理委員会に8月16日に登録し、広告は23日頃から注目を浴び始めたことが分かっている。

 今回の件に関してTNSFAC代表フランク・スミーンク氏はカナディアン・プレスのインタビューに対して26日、今回の広告掲載について広告主が示した意見を自社が支持するものではなく、最初に掲載を承認した時に誤った判断をしたと説明している。

 広告が掲載されたビルボードを管理する屋外広告スペース提供会社パッティソン・アウトドア社は、25日に広告内容に意見がある場合は広告掲載会社TNSFACに連絡するよう促す声明を発表。自社のガイドラインに違反していないとの判断から撤去する予定はないと説明していた。しかし同日遅くには一転、非難の声に応えて広告を撤去すると発表。同社代表ランディ・オット氏は私自身および当社が広告掲載によって市民を侮辱するという意図は全くなかったと説明し、広告掲載会社には撤去する旨を伝えるとの声明を出した。

 広告は独立した第三者機関が制作したもので、カナダ国民党が制作したものではない。しかしこの一連の広告撤去騒動にベニエ党首は、党は広告内容に同意すると語り、広告が撤去されるのは表現の自由に違反するのではとの見解を示した。

 カナダ国民党は保守党から離党したベニエ氏が立ち上げた党で、保守党よりもさらに右寄りの政策を掲げ、一定層の票を獲得する右寄りの政策を打ち出している。移民政策もその一つ。年間35万人の移民受け入れは多すぎると移民数の減少を主張している。

 ビルボード広告は、ノバスコシア州ハリファックス、オンタリオ州トロント、アルバータ州カルガリー、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーなどで掲載されたが、全国すべての広告を撤去するとしている。

 

 

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9月19日号 第38号

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