2020年3月12日 第11号

 BC州衛生管理局長ボニー・ヘンリー博士が7日の会見で、クルーズ船ツアーへの参加回避を要請したのに続き、9日には連邦政府保健省カナダ公衆衛生局長テレサ・タム博士が、クルーズ船のツアー参加を回避するよう要請する異例の声明を発表した。

 この日パティ・ハイデュ保健相、フランソワーフィリぺ・シャンパーニュ外相とともに記者会見したタム博士は、横浜に停泊していたダイヤモンドプリンセスの例や、最近アメリカ・カリフォルニア州沖で航行しているグランドプリンセスで感染者が確認されていることなどから、現状を考慮してクルーズ船ツアーへの参加を回避するよう国民にアドバイスした。

 カナダでは、現在はイランから帰国した感染者が最も多いが、徐々にアメリカから帰国、入国した感染者が増えている。なかでも2月にグランドプリンセスのツアーに参加した帰国者が相次いで感染が確認されている。10日のBC州での会見で、ヘンリー博士は4月から始まるバンクーバー、ビクトリアでのクルーズシーズンを控え、クルーズ船の寄港は連邦政府の管轄だが、BC州保健省として「クルーズシーズンの開始は延期することが望ましい」との見解を示した。

 

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