2018年9月20日 第38号

 ブリティッシュ・コロンビア州チリワック市で15日、ゴミ回収コンテナの中にいた女性がそのまま、ゴミと一緒に収集車に放り込まれる事故が発生した。

 40歳前後とみられる女性が入っていたコンテナは、同市にある衣料品店マックス・ワーク・ウェアハウスの外に置かれていた。ゴミ収集車の運転手が異常に気が付いたのは、40キロメートルほど東のアボッツフォード市にある、次の回収場所。午前8時半ごろ、その木材店のオーナーであるスタン・ピラさんは、いつものようにゴミ収集車のエンジン音を聞いたものの、いつまでたってもゴミを回収する気配がみられなかった。

 不審に思ったピラさんが店の裏に出て収集車の運転手に様子を尋ねたところ、収集車の荷箱の中をモニターしているカメラに女性が映っていたため、作業を中断して消防の到着を待っていると説明された。

 到着したアボッツフォード市消防署の隊員が女性を救出したが、骨盤を折る大けがを負っており、病院に搬送された。命に別状はないという。また女性がゴミ回収コンテナの中にいたのは、夜中の雨をしのいで寝られる場所を探していたものとみられている。

 この収集車を運用しているスーパーセーブ・ディスポーザル社は、捜査中であることを理由にメディアの取材には応じていない。しかし救出劇の一部始終を見ていたピラさんは、収集車の運転手の注意深い行動を称賛している。ピラさんの店の回収コンテナは、木材やおが屑などでいっぱいになっており、もしこれが荷箱の中の女性の上に投げ込まれたら、最悪の事態になっていたかも知れなかったからだ。

 

 

2018年9月20日 第38号

 アルバータ州エドモントンに住むベン・ケリールークさんとマリリンさん夫婦は、5月5日に同州レッドディアの南で起こったオートバイ事故で、息子夫婦を失った。この息子夫婦には、3歳になるリアム君と6歳のアリエールちゃんがいたが、事故当時はケリールークさん夫妻のもとに預けられており、難を逃れた。

 以来ケリールーク夫妻は、この2人の孫の世話をしてきたが、再び子育てをするとは思っていなかった老夫婦にとって、予定外の出費が家計を圧迫することとなった。2人の孫は高額な補聴器が必要なほか、リアム君にはスピーチセラピーも必要だった。

 そうした費用をまかなうため、ケリールーク夫妻は息子夫婦が大切に保管していたクラシックカー、1973年型ポンティアック・パリジェンヌを売却することにした。ケリールークさんの息子はこの車を、リアム君が18歳になったら譲るつもりだったという。

 「孫たちは車庫の中で、この車を整備していた父親と長い時間を過ごしていた。孫にとっては多くの思い出がつまった特別な車だった」と、断腸の思いで売却を決意した経緯を取材に語るケリールークさん。

 車は8日、オークションに出された。オークション会社の共同オーナーの一人リンゼイ・ペインさんは、ケリールークさんと孫のリアム君のために、できるだけのことをするつもりでいた。この車のせりが始まる前に、会場ではこの車を手放さなければならなかったケリールークさんの事情が説明された。せりが開始されると、この車は2万9千ドルで落札された。そしてその直後、購入者は車を寄付、再びオークションにかけられた。このあとさらに2回、同じことが繰り返され、合計で10万ドル近い売上がケリールークさんのもとに集まった。さらに、最後の購入者も車を寄付したため、車もケリールークさんのもとに戻ってきた。

 「オークションが始まってからの出来事に、信じられない思いだった」とケリールークさん。オークション会社のペインさんも、この予想外の展開に感動、会場全体がもらい泣きするのを目の当たりにしたと語っている。

 「こんな素晴らしいことを起こした車を、もう売ることなどできない」とケリールークさんは話していた。

 

 

2018年9月20日 第38号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーで7日、かつら専門店から150個以上のかつらが盗まれたが、13日にその一部が警察によって回収された。

 盗難事件が発生したのは、同市ウエスト・ブロードウェイにあるエバかつら店。早朝に何者かが店内に侵入、本物の人の髪から作られたかつらを盗んでいった。そのうちの多くが、BC州小児専門病院のがん患者の子供たち向けだった。

 そんな中、13日夕方になって同市イーストサイドのホテルで大量のかつらが見つかったと、バンクーバー市警察に通報があった。発見者は、その一週間前に起きた盗難事件をニュースで知っており、発見と同時に警察に連絡を入れたという。警察が回収したかつらは66個。同市警察は引き続き残りのかつらと、盗んだ犯人の行方を追っている。

 一方エバかつら店では、子供たちが学校に戻るタイミングまでに間に合うよう、盗まれた分のかつらの再製作に追われている。またこのニュースを知った多くの人から、髪の毛の寄付の申し出が後を絶たないと、同店では話している。なお、これから髪の毛の寄付を考えている人のために、同店ではその際の注意事項をウェブサイトで紹介している(『Eva&Co』、『wigs』、『donation』で検索)。

 

 

2018年9月13日 第37号

 カナダの郵便局カナダポストの労働組合CUPWは11日、交渉が決裂した場合にストライキを実施することを賛成多数で承認した。

 CUPWは労働協約で昨年から労働相との交渉が続いている。もし9月26日までに協約で合意に至らなかった場合は、労働組合のストライキ、もしくは施設封鎖が実行される可能性がある。

 パトリシア・ハイデュ労働相広報官は、ハイデュ労働相が調整役を任命して交渉を続けていると声明を発表している。

 CUPWは協約合意の条件に、時給の引き上げ、福利厚生の改善を含めているが、政府からの回答は承認できるものではないと発表している。

 さらに組合は従業員に直接かかわるもの以外として、カナダポストのサービス範囲拡大も要求している。金融サービス、生鮮食品デリバリーサービス、環境に優しい車両の導入などが含まれている。

 カナダポストが前回施設封鎖を実行したのは2011年。その時は保守党政権によって国会での可決により強制的に職場復帰が行われた。2016年にもストライキの可能性があったが、直前で合意に至り回避された。

 

 

2018年9月13日 第37号

 来年に迫った連邦総選挙に向け、各党が準備を始めた。自由党は12日からサスカチワン州サスカトゥーンで、新民主党(NDP)は11日からブリティッシュ・コロンビア州サレーでの党大会開催に向け準備をしている。

 2015年に大勝した自由党は政権を担って約3年、当時には考えられなかった難題が襲いかかっている。現在アメリカとの交渉が続いている北米自由貿易協定(NAFTA)は、クリスティア・フリーランド外相がワシントンDC入りして合意に向けた話し合いが行われているが、今月末が期限と厳しい状況が続いている。さらに2016年に承認したトランスマウンテン・パイプライン拡張工事については、今月上訴裁判所の判決で政府承認が無効化された。パイプライン承認は環境対策と一対だったため、炭素税の全国一斉導入にも暗雲が立ち込めている。他にもマリファナの合法化、銃規制など、早急な対策が望まれる課題が多いが前に進めていないのが現状。これらをどのように来年の選挙に向け国民に訴えるかが話し合われる見通し。

 NDPは昨年就任したジャグミード・シング党首の下で来年の選挙を戦うが、すでにベテラン議員が多く引退を表明し、シング党首自身は選挙区を持たないなど準備する状況すら整っていない。NDPはパイプライン反対などの環境問題、全国的な健康保険制度導入や薬代を含めた保険制度などを提案しているが、これから党として国民にこうした政策をどう訴えていくのか、課題は多い。

 シング党首はBC州バーナビーの選挙区で実施される予定の補欠選挙に立候補を表明していて、今後の動きが注目される。

 

 

 

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9月20日号 第38号

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