2018年1月11日 第2号

 ニューファンドランド・ラブラドール州ディア・レークで2日、雪の深みにはまり身動きが取れなくなったヘラジカを、スノーモービルツアーのライダーたちが発見、救助した。

 ライダー7人を率いていたのは、地元でスノーモービル教室を開いているジョナサン・アンステイさん。この日は2週間ぶりに新雪が降り積もっていた。道路から離れて雪原に入って間もなく、一行は雪の上からヘラジカの頭が突き出ているのを見つけた。アンステイさんによれば、現場一帯は1・8メートルほどの積雪で、ヘラジカは雪の下に隠れていた湿地の穴にはまってしまったようだった。

 アンステイさんらが見つけてからも、ヘラジカは何度か自力で脱出を試みたが、全く動けなかった。「危機に直面したヘラジカは耳が後ろにぴったりと張りつき、背中の毛が逆立つ。そして盛んに口のまわりを舐め回すが、このヘラジカはまさにその状態で、いかにパニックに陥っていたかが手に取るように分かった」とアンステイさん。

 ライダーの何人かがシャベルを取り出し、ヘラジカの不意の動きを警戒して後方に回りこみ、雪をかき分け始めた。またヘラジカも観念したらしく、おとなしくしていたという。やがてヘラジカの後ろに逃げ道が完成、一人がヘラジカにまたがり方向転換するように促した。ヘラジカも足の踏み場を確保できたと分かると、なんとか穴から這い出すことができた。

 自由になったあとヘラジカは、しばしの間濡れた体を乾かすかのように、その場にとどまっていた。時々はアンステイさんらの方を見て、感謝の気持ちを伝えているようにも見えたという。

 アンステイさんによると、このあたりの原野ではヘラジカが雪にはまっているのを目撃するのも珍しくないという。

 

 

2018年1月11日 第2号

 江戸時代、日本に初めてキリスト教を伝えたことなどで有名なスペイン人宣教師フランシスコ・ザビエル。1552年に中国で没した彼の遺体は腐敗せず、これが聖人の証だとされていた。

 そんな彼の遺体から後に切断され、イタリア・ローマの教会に送られ安置された右腕が、カナダ国内で初めて公開された。1カ月の間に15都市を巡る展示ツアーは、ケベック州ケベックシティのノートルダム大聖堂で3日より始まった。

 ツアーを企画運営しているのは、オタワ大司教地区、カナダ・イエズス会、およびカトリック教大学の学生活動であるカトリック・クリスチャン・アウトリーチ。「聖フランシスコ・ザビエルは人一倍信仰心と宣教への熱意にあふれ、南アジアを中心に宣教活動に尽くし、もっとも偉大な聖人の一人に数えられている」と語るのは、オタワのテレンス・プレンダガスト大司教。

 聖フランシスコ・ザビエルの遺体は、長年滞在していた当時ポルトガル領だったインド・ゴアのボン・ジェズ教会に安置されたが50年後、右腕のみローマ・イエズス会からの命で切断され、その上腕部分が銀製の聖遺骨箱に収められ、イエズス会の最初の教会のひとつであるローマ・ジェズ教会に送られた。

 カトリック・クリスチャン・アウトリーチの共同創立者のひとりアンジェレ・レグニエさんは、こうした聖なる遺物を間近に見ることが、より深い信仰につなり、今回のツアーに協力できたことに興奮していると語っている。

 ツアーはこの後、カナダ各地の教会(ニューファンドランド・ラブラドール州セントジョンズ、ノバスコシア州ハリファックスとアンティゴニッシュ、オンタリオ州キングストンとトロント、マニトバ州ウィニペグ、サスカチワン州サスカツーンとレジャイナ、アルバータ州カルガリー、およびブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーとビクトリア、再びケベック州モントリオール、最後に2月2日に、オンタリオ州オタワのノートルダム大聖堂)で展示が予定されている。

(詳しい場所と日程については、『Francis』、『Xavier』、『relic』、『Canada』で検索)

 

 

2018年1月11日 第2号

 ケベック州モントリオール市で6日、カトリック教信者らが故事にちなみ、十字架を同市モン・ロワイヤルの丘に運び上げた。

 モン・ロワイヤルには現在、1924年に建てられた高さ30メートルの鉄骨製の十字架があるが、最初にここに木製十字架が建てられたのは、1643年1月6日だった。この地に入植地を建設したポール・デ・コムデイ・メゾヌーブが、その前の年に起こった洪水から町が奇跡的に助かったことを神に感謝するため、自ら丘の頂に運んで建てたといわれている。

 その最初の十字架から今年で375年目になることを記念して、モントリオールのカトリック教徒らが当時の様子を再現する行進を行った。当日の気温は氷点下20度に達したが、モントリオール地区大司教のクリスチャン・ルパンさんに率いられた信者らは、当時の衣装を身にまといメゾヌーブや、同じ時期に同入植地での病院設立に尽力したジャンヌ・モンスなどに扮し、丘の上までを行進した。またメゾヌーブに扮した人は木製の十字架を担いで上がった。

 

 

2018年1月11日 第2号

 ロメインレタスが原因とみられる食中毒が収まらないことを受け、いくつかのレストランチェーン店が、この野菜の使用中止に踏み切った。

 カナダ公衆衛生局が、病原性大腸菌O157に汚染されたロメインレタスが原因とみて調査している食中毒は、死亡者1人を含む41件が昨年末までに報告されている。地域別ではオンタリオ州、ケベック州、ニューブランズウィック州、ノバスコシア州、ニューファンドランド・ラブラドール州で発生しており、同局ではこれらの州民にロメインレタスを食べないよう指導している。また米国でも、この食中毒による死者が1人報告されている。

 これを受け、大手レストランチェーンであるスイス・シャレーやマイルストーン・グリルアンドバー、モンタナ・クックハウス、ケルシーズ、およびイーストサイド・マリオズなどを傘下に置くカラ・オペレーションズ社は、食中毒の発生した5州とプリンスエドワードアイランド州内のこれらレストランで、ロメインレタスの使用を中止した。

 同じくレストランチェーンのボストン・ビザも、一時的にロメインレタスの使用を中止している。そのほかスーパー大手のソービーズも、全国の店舗から、このレタスを回収した。

 

 

2018年1月1日 第1号

 カナダ統計局は国内での海外在住者による住宅購入の実態についての調査結果を12月19日発表した。注目されたのはブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーとオンタリオ州トロントの結果。高騰し続ける両市場の原因究明と解決の糸口になるのではと期待された。

 カナダ・モーゲージ&ハウジング・コーポレーション(CMHC)の協力による今回の調査で明らかになったのは、海外在住者による住宅所有率がバンクーバーエリアでは4・8パーセント、トロントエリアでは3・4パーセントと低かったものの、新しく、価格が高く、中心都市に近い物件ほど海外在住者による住宅所有率が高いことだった。さらに最近の傾向として、一軒家よりもコンドミニアムの所有率が高く、海外投資家向けコンドミニアムの建設ラッシュを裏付ける結果となった。

 今回の調査での海外在住者の定義は、国外に在住しながらカナダに住宅を所有するカナダ国民と、主要居住国がカナダ以外の外国籍の人となっている。

 報告書によると、全住宅に占める海外在住者所有の割合は、バンクーバー広域圏では4・8パーセント、バンクーバー市では7・6パーセント、トロント広域圏では3・4パーセント、トロント市では4・9パーセントだった。

 海外在住者に人気の高いコンドミニアムでは、バンクーバー広域圏で7・9パーセント、バンクーバー市では19・1パーセント、トロント広域圏では7・2パーセント、トロント市では11・6パーセントと都市部で高い数字になっている。

 住宅価格では、バンクーバー広域圏での海外在住者が所有する一軒家の平均住宅価格は230万ドル、カナダ国内在住者では160万ドル、コンドミニアムでは海外在住者が69万2千ドル、国内在住者では53万1千ドルと30パーセントも高い。トロント広域圏でも海外在住者が所有する一軒家の平均価格は94万6百ドル、コンドミニアムでは43万9千ドル。バンクーバーよりも低いが、どちらも国内在住者が所有する住宅よりも高くなっている。

 国内で住宅価格が最も高いバンクーバーを、都市ごとに分析すると、より新しく、より高級で、より都市圏に近いという傾向が顕著に表れている。

 住宅市場全体での海外在住者の割合は、バンクーバー市で7・6パーセント、リッチモンド市で7・5パーセント、ウエスト・バンクーバー市6・2パーセント、一方でバンクーバー中心地から遠い都市では割合が低く、ピットメドウ市で1・9パーセント、デルタ市で2・0パーセント、メープルリッジで2・1パーセントとなっている。

 コンドミニアムでは、2016年から2017年にかけてバンクーバー広域圏で建設された物件のうち、海外在住者所有は15・5パーセント、最も割合が高かったのはリッチモンド市で23・69パーセント、次いでコキットラム市で22・69パーセント、バンクーバー市で19・14パーセントと続いている。最も低かったのはノース・バンクーバー・ディストリクトで1・33パーセントだった。

 今回の調査結果について専門家は、バンクーバーとトロントで、住民が感じている最近のコンドミニアム市場での海外在住者の影響が明らかになったと調査結果に一定の評価を示したが、一方で本当に住民が知りたいと思っていることが明らかになっていないとも指摘している。

 今回の調査では、住宅の所有者に焦点を絞って調査しているため、お金の流れが明らかにされず、海外資本がどれほど住宅価格に反映されているのか、所有者はカナダ在住者でも資金は海外からという投資の可能性などを網羅しきれていないと指摘している。

 連邦政府は今年、カナダ統計局の住宅事情調査に5年で3990万ドルの予算を付けている。中間所得層を支援することを政策の重要課題としている自由党政権にとって、平均所得の上昇率を大きく上回る住宅価格の高騰化に歯止めを掛ける対策のためのデータ収集を約束している。

 州政府の政策としては、ブリティッシュ・コロンビア州前自由党政権が州民からの批判を受け、2016年8月に海外在住者が住宅を購入する時に15パーセント課税する海外購入者税を導入、オンタリオ州でも今年4月に同様の課税が実施された。

 しかし導入直後は落ち着いた住宅価格も、バンクーバーではすでに上昇傾向になっている。バンクーバーとトロントでは住宅バブルが起こっているという見方もあり、カナダ銀行も好調なカナダ経済への危険因子として住宅価格の高騰と高い負債率をあげている。負債率が高い要因の一つが住宅ローンで、住宅価格の高騰はカナダ経済に影響するとしてカナダ政府の対策を促している。

 

 

 

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1月11日号 第2号

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