2020年3月12日 第11号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府キャロル・ジェームズ財相が5日、自身がパーキンソン病と診断されたと語った。記者会見を開いたジェームズ財相は、2021年に実施されるBC州議会議員選挙へ出馬しないと発表、その席で病気のことを明らかにした。

 発表によると、昨年夏ごろから体験したことのない体の異常を感じていたという。そのため医師に相談し今年1月に検査を受けていたと語った。症状は手の震えや体のバランスを時々失うといったもので、軽いという。そのため投薬はまだ必要なく始めていないと明かした。

 ジェームズ財相は「パーキンソン病とは死を宣告される病気ではなく、一生付き合っていく病気」と語り、公表した理由について自分が直面していることについてオープンにしたかったこと、公表することで同じ病気を持つ人のためになるのではないかと思ったと説明した。現在BC州には1万から1万3千人のパーキンソン病患者がいるとされている。ジェームズ財相は2006年には子宮体がんを手術と放射線治療で克服している。

 ジェームズ財相は2003年、新民主党(NDP)が野党時代に党首に就任。2005年にビクトリアービーコンヒル選挙区から立候補し当選した。2010年12月まで党首を務めた。2013年のBC州選挙ではエイドリアン・ディクス党首で選挙前の圧倒的な支持率にもかかわらず、自由党に勝てずジョン・ホーガン党首が誕生。ジェームズ財相は副党首に選ばれた。2017年の選挙ではNDPが議席数で自由党を下回ったが、ジェームズ財相の尽力でグリーン党との協力政権を実現し、2001年以来の政権奪取に成功。財務大臣と副州首相に就任した。今年2月には財相として3回目の黒字予算案を提出。ジェームズ財相は来年選挙までの任期を全うすると、この日発表した。

 ジェームズ財相はBC州政界で最も尊敬されている政治家の1人。今回、自身の病状を発表した後、与野党問わず多くの政治家がコメントした。ジョン・ホーガン州首相は、「パーキンソン病はタフな病だが、ジェームズ財相はそれ以上にタフな人」と語り、その強靭な精神力で次のチャレンジに向かってくれると思うと語った。ジャスティン・トルドー首相もツイッターでコメントし、これまで30年間ビクトリアでBC州民のために、彼女の勇気と強さを持って尽力したことを労い、これからは自身のために、その力を発揮してほしいと語っている。

 

 

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