メジャーリーグサッカー(MLS)バンクーバー・ホワイトキャップスFCは25日、フィラデルフィアでユニオンと対戦。連戦が続き、選手起用も難しい中で、なんとか逆転し3‐2で勝利した。アウェーでの勝利は5月14日、トロントでのトロントFC戦以来1カ月ぶり。

 フィラデルフィア・ユニオンは今季ここまでホームでは負けなし。この日も14分にゴールを決め、先制した。しかし、ホワイトキャップスは19分にDFジャコブソンが決めると、前半に追加点、後半の84分にも3点目を入れダメ押し。ユニオンにホーム初黒星を付けた。これでホワイトキャップスは今季7勝7敗3分けとし、勝ち点24の西カンファレンス4位となった。

 リーグは現在、厳しいスケジュールが続いている。MLSレギュラーシーズンに加え、北中米カリブ海サッカー連盟(CONCACAF)が主催するチャンピオンズリーグへの来年の出場権をかけた国内予選が行われている。ホワイトキャップスはトロントFCとの決勝戦2戦がこのユニオン戦前後にあるため、連戦となっている。それに加え、ストライカーのリベロが移籍を控え試合から外れているため、決定的なフォワード不足で苦しい状況が続いている。工藤の早い復帰が期待される中、7月も7試合を控え、苦しい状況で前半の山場を迎える。

 

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 スウェーデン家具大手のアイケア(IKEA)は23日、不完全なロック機構のため乳幼児が負傷する恐れがあるとして、乳幼児用安全柵をリコールすると発表した。

 対象となる製品は、パトルル・セーフティ・ゲート(PATRULL safety gate)、パトルル・ファースト (PATRULL FAST)、およびパトルル・クレッマ(PATRULL KLÄMMA)。ただし、パトルル・クレッマについては、昨年5月にこの製品を含む乳幼児用安全柵のリコールが行われて以来、カナダでは販売が中止されている。

 昨年のリコールでは、壁に押し付けられている柵が十分に壁をグリップせず、取り付けられた位置からずれて乳幼児が転んだり階段から落下したりする危険があるとして、1万7000個の安全柵の回収が行われた。この時は世界で18件、カナダ国内で4件の事故が報告されていた。

 今回のリコールではロック機構が不完全なため、柵が突然開き事故につながる恐れがあるとしている。アイケアでは、対象製品の使用を即座に中止するとともに、最寄のアイケア店舗に持ち込むか、カスタマーサービス(1-80-661-9807)に連絡するよう呼びかけている。製品の購入を証明するレシートなどがなくても、全額が返金される。

 またアイケアでは、乳幼児や子供向け製品の安全性は厳格に守っているとし、今回のリコールでも要求される安全基準を満たしていると認められた社内テストにはパスしているものの、不完全なロック機構のために不意に開いてしまうことがあると説明している。

 

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 南極点の近くにある観測基地で発生した病人の救助に、カナダの航空会社の小型双発機が活躍した。

 2週間ほど前に2人の病人が出たのは、アメリカのアムンゼン・スコット基地。基地に勤務する48人の中には医師や医師助手もいたが、病人のうち1人の治療が現地でできないことが判明、基地を運営するアメリカ国立科学財団が、2人を南極大陸から南アメリカへ救助・搬送することを決定した。なおこの2人は、アムンゼン・スコット基地の運用を担当する、ロッキード・マーチン社の社員とのこと。

 その救助飛行を依頼されたのが、アルバータ州カルガリーに本社を置くケンボレック・エア。折しも夏至を過ぎたばかりの南極点では、9月の冬至まで太陽はまったく上らない日が続く。

 こうした目標物もほとんどない暗闇に加え、機体への着氷や強風、雪、そしてマイナス60度にも達する過酷な環境のため、南極点への飛行機の運行は2月から10月の間は行われないのが一般的。

 南極大陸の大きさは、ほぼアメリカとメキシコを合わせたほどである。今回ケンボレック・エアの飛行機が救助に向けて離陸した、大陸海岸部にあるイギリスのロゼラ観測基地から南極点のアムンゼン・スコット基地まで片道2400キロメートルほどで、その航行には大きな危険が伴う。

 またこうした環境の下では航空燃料やエンジンオイルなどが凍ったり、電気を供給するバッテリーも極端に出力が落ちたりするため、それなりの寒冷地対応が要求される。ケンボレック・エアが運用する、デハビランド・カナダ社が設計・製造したツインオッター機は、こうした過酷な環境への対応がなされており、マイナス75度までは飛行が可能だ。

 南極点近くの氷原は、年間に約1メートルずつ南極点から離れる方向に移動しているため、アムンゼン・スコット基地では恒久的な滑走路は作れず、離着陸用の平坦なエリアを定期的に作り直し、常に同じ地図上の位置に留まるようにしている。

 この困難な救助フライトを2日間かけて行ったツインオッター機は22日に無事、ロゼラ観測基地に帰還。2人の病人は別のツインオッター機に移され、チリの最南端の都市プンタアレナスに向かった。

 

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 当て逃げ事故を起こしたドライバーが、その車を自宅の車庫に隠そうとして車庫入れに失敗したが、その一部始終を撮った動画がインターネット上で広められたことから警察の知るところとなり、罰金を科された。

 事件が起きたのは16日で、場所はブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーのオーク通りとグランビル通りの間の32番アベニュー。この通りに路上駐車していた車に、白いポルシェのSUV、カイエンが衝突。けが人はなかったが、ドライバーはそのまま走り去った。

 その2〜3日後、自動車保険会社のICBCから警察に動画が提供された。近所の人が撮影したとみられる動画には、車庫に入ろうとしたもののハンドルを切るタイミングが早すぎ、車体側面が車庫の入り口の角に引っかかってしまった白いカイエンが映っている。これ以上前には進めば、さらに角が車体側面に食い込む状態にもかかわらず、エンジンを吹かして強引に前進しようとタイヤをきしませている様子が映っている。また付近に部品が散乱している様子も見て取れた。

 警察が捜査したところ、この白いカイエンを運転していたのは16歳の少年で、無免許だった。彼はこの車を無断で持ち出していた。無免許運転自体は警察も取り締まり中によく遭遇する違反であり、もし彼が最初の衝突事故現場に留まり警察に連絡していれば、罰金276ドルだけで済んだだろうと警察はコメントしている。

 残念ながらこの少年は衝突事故後パニックに陥ったとみられ、物事を悪い方へ向かわせてしまった。罰金は無免許運転だけでは済まなくなり、SUVの修理費も相当な額に上ってしまった。そもそも、無免許運転の事故に対しては自動車保険の申請はできない。

 さらに、彼が運転免許を申請しても、当局が拒否する場合もあると、警察では説明している。

 

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 ブリティッシュ・コロンビア州サレーで24日、パーティーに向かうために呼んだタクシーの運転手が酒に酔っていることに乗客が気づき、警察に通報する事件が起きた。

 タクシーを待っていた3人の女性は、着いたタクシーに乗り込むと同時に、車内に充満するアルコール臭に気がついたという。また運転手は、家の前の芝に乗り上げて停車したことにも気がつかないほど、意識がもうろうとしていた。

 女性らはすぐに車から降り、このことを知らされたそのうちの1人の父親が、自分の車でタクシーをブロックして警察に通報した。到着した警察官によるアルコール検査の結果、90日間の自動車の運転禁止と、30日間のタクシー車両の差し押さえが科せられた。また運転手が所属していたタクシー会社パシフィック・キャブスは、今後この運転手を雇うことはないと取材に答えていた。

 

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読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。