スウェーデン家具大手のアイケア(IKEA)は23日、不完全なロック機構のため乳幼児が負傷する恐れがあるとして、乳幼児用安全柵をリコールすると発表した。

 対象となる製品は、パトルル・セーフティ・ゲート(PATRULL safety gate)、パトルル・ファースト (PATRULL FAST)、およびパトルル・クレッマ(PATRULL KLÄMMA)。ただし、パトルル・クレッマについては、昨年5月にこの製品を含む乳幼児用安全柵のリコールが行われて以来、カナダでは販売が中止されている。

 昨年のリコールでは、壁に押し付けられている柵が十分に壁をグリップせず、取り付けられた位置からずれて乳幼児が転んだり階段から落下したりする危険があるとして、1万7000個の安全柵の回収が行われた。この時は世界で18件、カナダ国内で4件の事故が報告されていた。

 今回のリコールではロック機構が不完全なため、柵が突然開き事故につながる恐れがあるとしている。アイケアでは、対象製品の使用を即座に中止するとともに、最寄のアイケア店舗に持ち込むか、カスタマーサービス(1-80-661-9807)に連絡するよう呼びかけている。製品の購入を証明するレシートなどがなくても、全額が返金される。

 またアイケアでは、乳幼児や子供向け製品の安全性は厳格に守っているとし、今回のリコールでも要求される安全基準を満たしていると認められた社内テストにはパスしているものの、不完全なロック機構のために不意に開いてしまうことがあると説明している。

 

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