当て逃げ事故を起こしたドライバーが、その車を自宅の車庫に隠そうとして車庫入れに失敗したが、その一部始終を撮った動画がインターネット上で広められたことから警察の知るところとなり、罰金を科された。

 事件が起きたのは16日で、場所はブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーのオーク通りとグランビル通りの間の32番アベニュー。この通りに路上駐車していた車に、白いポルシェのSUV、カイエンが衝突。けが人はなかったが、ドライバーはそのまま走り去った。

 その2〜3日後、自動車保険会社のICBCから警察に動画が提供された。近所の人が撮影したとみられる動画には、車庫に入ろうとしたもののハンドルを切るタイミングが早すぎ、車体側面が車庫の入り口の角に引っかかってしまった白いカイエンが映っている。これ以上前には進めば、さらに角が車体側面に食い込む状態にもかかわらず、エンジンを吹かして強引に前進しようとタイヤをきしませている様子が映っている。また付近に部品が散乱している様子も見て取れた。

 警察が捜査したところ、この白いカイエンを運転していたのは16歳の少年で、無免許だった。彼はこの車を無断で持ち出していた。無免許運転自体は警察も取り締まり中によく遭遇する違反であり、もし彼が最初の衝突事故現場に留まり警察に連絡していれば、罰金276ドルだけで済んだだろうと警察はコメントしている。

 残念ながらこの少年は衝突事故後パニックに陥ったとみられ、物事を悪い方へ向かわせてしまった。罰金は無免許運転だけでは済まなくなり、SUVの修理費も相当な額に上ってしまった。そもそも、無免許運転の事故に対しては自動車保険の申請はできない。

 さらに、彼が運転免許を申請しても、当局が拒否する場合もあると、警察では説明している。

 

System.String[]

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。