ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市は5月23日、レンタルバイク・プログラムの詳細を公式に発表した。

 それによると、プログラムの呼称は『モビ(Mobi)』で、ことしの夏より開始され、段階的に利用可能地域が広げられる。最終的には150の専用駐輪ステーションが設置され、合計1500台の自転車が利用可能となる。最初の利用可能地域は、同市中心部のみ(東西方向はアービュタス通りとメイン通り、南北はスタンレー・パークから16番アベニューで囲まれるエリア)。

 このプログラムを利用するためには、会員登録(1年有効)をする必要がある。料金体系は、次の2種類。 スタンダード(1回の利用が30分以内で、何回でも利用可能。1回の利用が30分を超えた場合は、最初の30分は2ドル、それ以降30分ごとに3ドルが課金されていく)・180ドル。 プラス(1回の利用が60分以内で、何回でも利用可能。1回の利用が60分を越えた場合は、30分ごとに3ドルが課金されていく)・240ドル。

 なお6月30日までは早期割引が行われており、スタンダードが99ドル、プラスが129ドルと、ほぼ半額で購入できるほか、早期会員限定キーホルダーや自転車ヘルメット購入用の10ドル割引券などの特典もつく。

 プログラムを運営するのは、アメリカ・カリフォルニア州サンタモニカが本社のサイクルホップ。同社はオタワで同様のプログラムをすでに展開しているほか、アメリカのフェニックス、タンパ、サンタモニカやビバリーヒルズで同様のプログラムの実績を持つ。バンクーバーでは、このサイクルホップの子会社、バンクーバー・バイク・シェア社が担当する。

プログラムの詳細や、会員申し込みは同社のウェブサイト(『Vancouver』、『bike』、『share』で検索)から。

 

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 NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)コミッショナーのゲリー・ベットマン氏は、スタンレー杯決勝が開催されている5月30日、リーグと選手会が次期冬季オリンピックへの選手参加について再検討していることを明かした。

 これまでNHL選手五輪参加のために国際オリンピック委員会(IOC)と国際アイスホッケー連盟(IIHF)が負担してきた選手の移動費や保険などについて、IOCトーマス・バック会長が今後は支払うつもりがないことが最近明らかになった。そのため、NHLでは費用負担がなければ参加を見送ることも検討するという。

 NHLシーズンは冬季オリンピック開催時期と重なるため、選手のケガによるチームへの負担が大きいという。そうしたことを考慮し、NHLが正式に参加した1998年長野五輪から5大会はIOCとIIHFがそれらの費用を負担してきた。しかし、IOC会長が交代し、方針転換したのではとベットマン氏は語っている。

 NHLは前回ソチ五輪でも不参加の可能性を示唆していた。しかしロシア出身選手が自国開催の五輪にリーグの決定に関係なく参加することを表明したこともあり、参加が決まった。次回の開催地は韓国の平昌。元々北米以外でのオリンピック参加に意欲が薄い選手が多いNHL。ベットマン氏は費用以外にも理由はあるとも語っている。

 

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 アメリカ・ノースカロライナ州ラーレーに住むジム・マクガースさん(57歳)は、アルバータ州フォートマクマレーの山林火災のニュースを知った時、何かをしなければと感じたという。

 特に家族や友人がフォートマクマレーやカナダ国内にいるわけでもなく、そもそもカナダには数えるほどしか来たことがないマクガースさん。しかしその思いに突き動かされた彼は車で国境を越え、4000キロメートルの道のりを遠路はるばる同州エドモントンの緊急支援サービス協会までドライブしてきた。

 5月25日に現地に到着したマクガースさんは、すぐさま支援物資配送センターで1週間ボランティア作業に従事し始め、6月1日にノースカロライナ州への帰途に着いた。今までにボランティア経験すらなかった彼をここまで動かした原動力は何だったのか。マクガースさんは、1996年に自宅のすぐそばを通り抜けるハリケーンに遭遇し、激しい風雨と停電、多くの樹木が倒れるといった被害を受けたことがあり、その経験も理由のひとつだと答えているが、「カナダはアメリカのお隣さんじゃないか」とも話している。

 逆にマクガースさんは、ボランティア活動で出会った避難生活者が、多くのものを失いながらも前向きに生きているのを目の当たりにして、パワーをもらうことができたと語っている。

 メディアが自分を取材したことについてマクガースさんは、自分は大したことはしていないと答えながらも、このニュースが他の人の行動につながればうれしいと語っていた。

 

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 オンタリオ州の3次元超音波画像のクリニックを利用した何人もの妊婦に、同一の画像が渡されていたことが発覚した。

 このクリニックは、同州ピカリングにあるベビービュー・3D・ペアレンタル・イメージング。

 キャロリン・ヨーさんは妊娠16週目に、胎児が順調なことを確認したいのと、記念にと同クリニックを訪れた。そこで渡された画像の胎児は、16週目にしては育ちすぎているようにも見えたが、健康そうな様子にヨーさんは安堵した。

 その約1カ月後にこのクリニックを訪れたジェン・カジマノさんも、渡された胎児の画像に満足し、家族も父親に似ているのではなどと話していた。ところがカジマノさんがこの画像をフェイスブックや、ことし9月が出産予定日の妊婦のグループのサイトなどに投稿したところ、前述のヨーさんが自分の渡されたものとよく似ていることを見つけ、コメントを書き込んだ。

 最初は何かの手違いだと思ったカジマノさん、そのためのフェイスブックを立ち上げ、自分が購入した2枚の超音波画像を掲載、これと同じ画像を渡された人がいないかどうか呼びかけを始めた。その結果、同じ画像をこのクリニックから渡されたという人が次から次へと名乗り出る事態に発展した。

 この超音波画像は医療用画像ではなく、胎児の健康状態を保障するものではないことは、ヨーさんも承知している。それでも偽りの画像を提供することで、自分のように妊娠にいくつかの問題を抱える妊婦に無意味な安心感を与えたクリニックの対応に怒りが収まらない彼女は、カジマノさんとともにこの件を警察に通報するつもりでいる、またデュラハム地区警察もこのことを認識していると、メディアに回答している。

 ヨーさんは2013年にも同クリニックを利用しているが、その時の対応は非常に良かったという。しかしその後、経営者が代わっており、そのことが今回の事件と少なからず関係しているのではとヨーさんは考えている。

 この件について同クリニックはフェイスブック上で謝罪、該当者には再撮影か払い戻しを行うと説明しているが、メディアの電話取材は拒絶している。

 

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 FIFAクラブ・ワールド・カップへの出場を賭けたCONCACAF(北中米カリブ海サッカー連盟)チャンピオンズ・リーグ(CCL)のグループ分けが5月30日行われ、バンクーバー・ホワイトキャップスFC(カナダ)は予選リーグでグループCとなった。同グループにはMLS(メジャー・リーグ・サッカー)のスポーティング・カンザスシティ(アメリカ)とセントラルFC(トリニダード・トバゴ)が決まった。

 グループはAからHの8つに分かれ、各グループ3チーム、ホーム&アウェーで戦い、トップチームが決勝ラウンドに進む。今回の組み合わせでMLSチームが同グループに入ったのはバンクーバーとカンザスシティのみ。

 カナダからは毎年1チームが参加。ACC(アムウェイ・カナディアン・チャンピオンシップ)で優勝したチームが出場権を得る。バンクーバーは前回に続き2回目の出場。MLSでは他にニューヨーク・レッドブルズ(アメリカ)とFCダラス(アメリカ)。

 CCLに優勝したチームがクラブ・ワールド・カップに出場する。前回バンクーバーは1勝2敗1分で決勝ラウンドに進めなかった。

 予選ラウンドは8月から10月に行われ、スケジュールは後日発表される。

 

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読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。