ブリティッシュ・コロンビア州大学で天文学を専攻していた学生ミッシェル・クニモトさん(22歳)は、5月30日に卒業式を迎えた。

 彼女は在学中に、太陽系外の惑星を4個発見するという特筆すべき研究成果を残した。

 映画にもなったTV番組「スター・トレック」を見て以来、系外惑星に興味があったというクニモトさん。番組全体を通してのテーマとなっていた好奇心と探究心が、「人類は孤独であるのか」という長年の問いの答えを見つけるのに必要だったと、メディアの取材に語っている。

 彼女は何カ月もかけて、ケプラー宇宙望遠鏡が記録した、恒星の明るさに関する400ものデータを精査してきた。恒星の明るさが突然落ちることがあれば、それは恒星の前を惑星が横切ることで、恒星の光を一部遮っていた可能性がある。この研究のことを、クニモトさんは「騒々しいパーティー会場の中から、ひそひそ話を聞き分けるようなもの」と表現している。

 また、データ解析中にそのような明るさの変化が見つかっても、彼女は結論を急がず検証を重ねてきた。「検証にはとても慎重だった」とクニモトさん。しかし検証を重ねれば重ねるほど、これが惑星の恒星面通過によって引き起こされたものであるとの確信が強まっていったという。

 最終的に、4つの惑星候補が全ての解析と検証をパスした。その中でクニモトさんが最も注目しているのは、『ケプラー・オブジェクト・オブ・インタレスト408・05』と命名された惑星。彼女はこれを『暖かい海王星』と呼んでいる。その理由は、この惑星のサイズがちょうど海王星ほどであり、かつ恒星からの光で温められる距離にあるため。このことは、生命発生のための重要なカギとなる。またこの惑星は、地球から約3200光年のところにあるという。

 クニモトさんが発見したこれら4個の系外惑星は、第三者による確認が終了するまでは『惑星候補』扱いとなる。しかし彼女の指導教授は、ほぼ間違いなく承認されるとみている。

 天文学教授ジェイミー・マシューさんは、この研究は時間がかかるものだと、クニモトさんの地道な努力を評価。さらに15万件におよぶデータがあるうち、たった400件の中から4個の系外惑星を突き止めた彼女の研究成果を賞賛していた。

 また5月28日にはUBCのバンクーバーキャンパスに招かれていた、スター・トレックにカーク船長役で出演していたウィリアム・シャートナーが、ステージ上から彼女の功績を多くの参加者の前で披露した。このことはクニモトさんには事前には知らされておらず、本人は「とてもびっくりして光栄に思うと同時に、顔が火照るのがわかった」そうだ。

 

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