ジャスティン・トルドー首相が5月26、27日に日本の伊勢志摩で開催されるG7(7カ国首脳会議)で、イギリスのデイビッド・キャメロン首相と共に、テロリストへの身代金支払いを拒否するよう提案することが22日分かった。CBCが伝えた。

 カナダはテロリストの身代金要求に対して一切応じないとの対応を取っている。昨年フィリピンでテロリスト集団アブ・サヤフに拘束されたカナダ人への身代金要求も拒否。ことし4月、人質は同集団によって殺害されたことが分かった。トルドー首相は、「テロリストに対しては、直接的だろうと、間接的だろうと、絶対に身代金を支払うことはしない」と、その後の会見で語った。身代金がテロリストの資金源になるというのが理由。身代金を支払うことで、世界中で活躍するカナダ人の生命の危険を増すことになるとも語った。

 しかし、イスラム国が横行して以降、ヨーロッパの国々では、人質解放のために身代金を裏から関係者を利用し支払うこともあるという。

 今回でのG7ではそうしたことがないようイギリスと共にこの問題を提案するとしている。

 

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