NHL(ナショナル・ホッケー・リーグ)コミッショナーのゲリー・ベットマン氏は、スタンレー杯決勝が開催されている5月30日、リーグと選手会が次期冬季オリンピックへの選手参加について再検討していることを明かした。

 これまでNHL選手五輪参加のために国際オリンピック委員会(IOC)と国際アイスホッケー連盟(IIHF)が負担してきた選手の移動費や保険などについて、IOCトーマス・バック会長が今後は支払うつもりがないことが最近明らかになった。そのため、NHLでは費用負担がなければ参加を見送ることも検討するという。

 NHLシーズンは冬季オリンピック開催時期と重なるため、選手のケガによるチームへの負担が大きいという。そうしたことを考慮し、NHLが正式に参加した1998年長野五輪から5大会はIOCとIIHFがそれらの費用を負担してきた。しかし、IOC会長が交代し、方針転換したのではとベットマン氏は語っている。

 NHLは前回ソチ五輪でも不参加の可能性を示唆していた。しかしロシア出身選手が自国開催の五輪にリーグの決定に関係なく参加することを表明したこともあり、参加が決まった。次回の開催地は韓国の平昌。元々北米以外でのオリンピック参加に意欲が薄い選手が多いNHL。ベットマン氏は費用以外にも理由はあるとも語っている。

 

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