オンタリオ州グレータートロント地区の酒類販売店で、内容物が水に入れ替えられたウォッカが売られているのが見つかった。

 トロント市内でスミノロフのウォッカを購入した客から、味がおかしいという苦情を受けたため、販売店が第三者機関に内容物の検査を依頼した。その結果、内容物は水であり人体に害はないことが分かったが、トロント市警察によると、同様な報告がハミルトン市からスカボロー市までの間の店から、いくつか寄せられていたことがわかった。

 店内の防犯カメラの映像から、これら一連の犯行は同一人物によるものと見られ、警察が男の身元の割り出しを急いでいる。

 またこの事態を受け、酒類販売店のLCBOは系列全店に置かれているプラスチック製ボトルの商品の点検を行ったほか、これら商品が返品された場合はその状態のいかんにかかわらず、捜査が終結するまではそれらを再販しないことを決めた。

 

 オンタリオ州サドバリーの犬2匹が、カメラの前で仲良くハグする動画がオンラインで公開され大人気となり、何千万回もの再生回数を記録している。

 2匹の犬は、ボーダーコリーのロッティとジャーマンシェパードのグリズリー。飼い主のテイラー・ディギーさん(20歳)が映した動画は、カメラの前に仲良く並んだ2匹のうち、ロッティが両前足をグリズリーの肩から胸あたりに巻きつけてハグするというもの。

 現在2歳のロッティは、4カ月の時にディギーさんに引き取られた。その1年後には、当時わずか生後7週間だった野良犬のグリズリーが家族に加わった。以来ロッティはグリズリーをわが子のように面倒をみてきて、つねに行動をともにしている。

 ディギーさんによると、2匹の仲はまるで絵本に出てくる仲良しのようだという。家族がTVを見ている間も、2匹はお互いの毛づくろいに余念がなかったり、寄り添って昼寝をしたりしている。

 またディギーさんは2匹に様々な技を教えてきたが、ハグについてはロッティが偶然に、自分から始めたものだと取材に話している。グリズリーのほうは最初は何をされているのかわからず、戸惑ったようだったが、今では『あなたのベストフレンドは誰?』とロッティに声がかかると、すかさずグリズリーが体を少しだけロッティ側に傾けてハグ待ちの体勢をとるという、息のあった技を見せてくれる。

 ロッティはフリスビーや飛込みなど、今までに250種以上の技を覚え、ディギーさんといくつもの競技大会に出場している。ディギーさんによると、ロッティは観衆の前で演技することが大好きでたまらないとのこと。ロッティが自分の親友となり、またチームメイトとして立派に成長してくれたことに感謝していると、ディギーさんは語っていた。

 

 日本でもイケメン首相として話題になったジャスティン・トルドー首相。鍛えられた筋肉隆々の体も、人気の理由だとか。

 そんな彼を絵柄に採用したセーターを、オンタリオ州トロント近郊にあるショップが売りに出している。

 オンライン・ショップのシェルフィーズ・ドット・コム(Shelfies.com)が販売している『トルドー首相』セーターには、次の2種類がある。

 ひとつ目は、上半身裸のトルドー首相が立派な角を持ったヘラジカにまたがっているデザイン。バックの風景はロッキーの山並みで、セーターのボディ部分だけではなく、袖までいっぱいにプリントされている。さらに彼のまわりには、何羽ものガン(なぜかカナダガンではない)が飛んでいる。

 ふたつ目のデザインは、スーツを着たトルドー首相が馬にまたがっているもの。バックには夏山の滝が、やはりセーター全体にプリントされている。またそれら全体を包み込むように半透明の星や、光の反射の淡い丸がいくつも前面に散りばめられている。ちなみにこちらのセーターには『素敵なトルドー』とタイトルが付けられている。

 セーターの価格は59・99カナダドル。またタンクトップやTシャツバージョンもある。

 

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市やその近郊で、すっかり定着したカーシェアリング。

 その一方、2013年にバンクーバー市が計画を公表したものの委託企業の倒産などで、いまだに実現していないのがバイクシェアリング。

 そんなプロジェクトを尻目に、今年6月の営業開始を目指しているのが電動スクーターシェアリングだ。使用されるのは一回の充電で50キロメートルの走行が可能な電動スクーターで、利用には普通自動車免許が必要となる。

 このスクーターシェアリングを立ち上げ、運用する企業サターナ・グリーン・システムズによれば、実現に向けひとつ苦労したところは、どうやってヘルメットをシェアするかということだったとのこと。結局、ヘルメットを専用ケースに入れて施錠・保管するとともに、シャワーキャップのような衛生ネットを提供することで解決したという。

 価格設定については検討中だが、会員費が月額15ドル、実際の使用料金については1キロメートル当たり0.25セントぐらいになるのではと、同社は取材に答えている。また、時間を気にしてスピードを出しすぎることがないよう、時間による課金は考えていないとも話していた。

 

 ブリティッシュ・コロンビア州サレー市のリバーサイド・ゴルフコースが24日、営業を終了した。市による土地収用がその理由。

 同コースは9ホールのコースと打ちっ放し練習場、そしてプロ・ショップを備えたゴルフ場。サレー市はキング・ジョージ大通りとウィンター・クレセントを結ぶクレセント・ロードの延伸のため、この土地の一部が必要になるとして、16エーカーのこの土地を昨年300万ドル弱で収用した。また市は、『生物学的多様性の保護を目的とした公園用地を確保し、受動的リクリエーション、自然動物観察や景観を楽しむ場所』としてもこの土地が必要だったとしている。

 家族経営のゴルフ場として約50年の歴史を持つ同ゴルフコース。閉鎖決定のニュースを知った常連客らが、市の不当な土地収用に憤りつつ別れを惜しみに続々とゴルフ場を訪れてくれたと、経営者ケン・ポワリエさんは取材に答えていた。彼は市の決定を「たとえて言うならば、自分が50年間住み慣れた家にある日突然、市の土地計画課の職員が来て『この家は現状にふさわしくなくなったので、市が買い取る』と一方的に言い放ち、近所に移転することもできないようなわずかな金だけを置いていったようなもの」だと形容している。

 ポワリエさんにはゴルフ場を他の場所に移して継続するだけの資金的余裕はない。唯一プロ・ショップだけはバンクーバー市のサウス・ウェスト・マリン・ドライブにある、同ゴルフ場のアウトレット・ストアに移転し営業を再開する予定だ。

 閉鎖に追い込まれたものの、市が決定を見直して何がしかの解決策を提示することもあるかも知れないと、ポワリエさんは望みを捨ててはいない。「たとえば2年前に私が、ジャスティン・トルドーが多数派政権の首相になると言ったら、笑われていただろう。時代が変われば、物事も変わるものだ」とポワリエさんは語っていた。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。