ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市やその近郊で、すっかり定着したカーシェアリング。

 その一方、2013年にバンクーバー市が計画を公表したものの委託企業の倒産などで、いまだに実現していないのがバイクシェアリング。

 そんなプロジェクトを尻目に、今年6月の営業開始を目指しているのが電動スクーターシェアリングだ。使用されるのは一回の充電で50キロメートルの走行が可能な電動スクーターで、利用には普通自動車免許が必要となる。

 このスクーターシェアリングを立ち上げ、運用する企業サターナ・グリーン・システムズによれば、実現に向けひとつ苦労したところは、どうやってヘルメットをシェアするかということだったとのこと。結局、ヘルメットを専用ケースに入れて施錠・保管するとともに、シャワーキャップのような衛生ネットを提供することで解決したという。

 価格設定については検討中だが、会員費が月額15ドル、実際の使用料金については1キロメートル当たり0.25セントぐらいになるのではと、同社は取材に答えている。また、時間を気にしてスピードを出しすぎることがないよう、時間による課金は考えていないとも話していた。

 

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