ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーでは、自転車事故の15パーセントが不意に開いた自動車のドアに接触して起こっていたことが、わかった。

 サイクリストの声を代表する非営利団体、ハブが発表した。この結果に基づき、同団体はバンクーバー保健局と協力し、道路わきに止めた自動車のドアを開ける際には、後方を確認するよう、ドライバーに呼びかけるキャンペーンを開始した。

 開いたドアに自転車が接触し、サイクリストが負傷または死亡した場合はドライバーの過失となる。

 こうした事故を避けるため、キャンペーンではドアの開け方も工夫するよう、ドライバーにアドバイスしている。すなわち開けるためのドアノブ操作を、ドア側の左手ではなく、遠いほうの右手で行うというもの。こうすることによって、自然と体がひねられ、左肩越しに後方を確認できるという。こうした自転車との事故を防ぐノウハウは、自動車免許取得の教習時にも教えられるべきだと、同団体は指摘している。

 

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 メジャーリーグサッカー(MLS)バンクーバー・ホワイトキャップスFCは19日、シアトルでサウンダーズFCと対戦。2‐1でなんとかカスケディアライバルを下し、今季初白星を飾った。

 しかし得点した前後半1点ずつは、いずれもペナルティ・キック。シュート数など、試合は全体的に押され気味だったが、審判の誤審に近い判断がホワイトキャップスに味方した形となった。

 この試合に臨む両チームはお互いにそれまで勝ち星なし。サウンダーズは3戦連敗中で、納得のいかない4敗目に4万人で埋め尽くされた会場はブーイングの嵐となった。

 なんとか初白星をあげたホワイトキャップスは、次はホームで26日ヒューストン・ダイナモと対戦する。工藤壮人はこの日は84分から2PKを決めたペドロ・モラレスに代わり途中出場。開幕からゴール欠乏症が続くチームに、次回ホームでの活躍を期待したい。

 

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 映画俳優のディラン・オブライエンが17日、ブリティッシュ・コロンビア州内陸部での映画撮影中に負傷し、入院する事故が起きた。

 場所はバンクーバーから高速1号線で内陸部に向かい、北東へ340キロメートルほど走ったところにある人口約1000人の町、キャッシュ・クリーク。事故後ディラン・オブライエンは、バンクーバー総合病院に搬送された。映画を製作している20世紀フォックスは声明を発表し、彼が現場に復帰できるまでは撮影を中断するとしている。

 同町の空港で行われていたのは、SF映画シリーズ『メイズ・ランナー』の3作目『ザ・デス・キュア』の撮影。ディラン・オブライエンはこのシリーズで主人公のトーマスを演じてきた。

 事故の詳細は明らかにされていないが、同映画の原作を手がけた小説家ジェームズ・ダシュナーは、ソーシャル・ネットワークのツイッターで事故について、ディラン・オブライエンは命に別状はないようだと書き込み、撮影は一時的に中断されるものの、中止になることはないと念を押している。

 今回の撮影はキャッシュ・クリークのほか、その南に位置し北海道美瑛町と提携都市関係にあるアッシュクロフトや、西のカムループスなどで行われてきた。

 今回の事故原因や、現場の安全管理の状況などを確かめるために、BC州雇用・観光・職業訓練省の外郭団体であるワークセーフBCが現場の調査を行っている。

 ディラン・オブライエンは『メイズ・ランナー』シリーズのほか、MTVの人気テレビドラマ『ティーン・ウルフ』にも主役のひとりとして出演している。

 なお『メイズ・ランナー/ザ・デス・キュア』は、2017年2月17日公開予定となっている。

 

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 ブリティッシュ・コロンビア州のメトロバンクーバー地区にある小村が、不動産登記などの手続きに関し、英語以外の対応を一切行わないとする条例を近々施行する。この決定に対し、村内のみならず近隣の市などからも賞賛の声が上がっている。

 この決定をしたのは、インディアン・アームをはさんでノースバンクーバー市ディープコーブの対岸に位置する、人口約700人の村ベルカラ。村長のラルフ・ドリューさんは、ローワーメインランドの多くの市と違い、この小さな村役場では翻訳サービスまでは手が回らないと取材に話している。

 他の地域と同様、この役場にも英語でコミュニケーションが取れない不動産所有者が手続きに訪れ、翻訳・通訳サービスを提供するのは公共機関の責任だと主張する者が後を絶たないという。それに対しドリューさんはきっぱり「BC州でのビジネスは、英語のみ」とはねつけている。

 また現在の条例は、不動産所有者に十分な情報を登録するように義務づけていない不備があるとも指摘している。現在こうした手続きに必要なのは、事業登録の際に与えられた事業所名に相当する連番だけで済み、連絡先すら必要ない。

 同村では以前、ある企業が所有していた海岸沿いの物件で、係留していたボートが沈没して燃料が流出する事故があった。事故処理のために所有者に連絡を取ろうとしたものの、全く連絡先が判明しなかったという。

 

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 カナダの食品スーパーマーケット最大手のラブロウズは15日、食品メーカー、フレンチズのケチャップの取り扱いを中止するとした決定を取り下げ、販売を継続すると発表した。

 その理由は、ソーシャル・ネットワークなどで市民から大きな反対の声が上がったため。そもそもの発端は、オンタリオ州オリリアに住むブライアン・フェルナンデスさんが、自身のフェイスブックでフレンチズが同州レミントンの雇用とトマト農家を救った経緯を発信したことだった。

 「カナダのトマト首都」を自負するレミントンには、2年前までケチャップメーカー大手のハインツが工場を操業していた。しかし工場閉鎖を決定した同社は従業員740人を解雇、トマトを供給していた地元農家をはじめとする地元産業にも大きな衝撃が走った。

 しかし工場は投資家などによって規模を縮小しながらも操業を再開。昨年からはフレンチズが同工場のトマト・ペーストを買い取りアメリカでケチャップに加工、カナダに出荷するようになった。このいきさつを、好意をもって2月にフェイスブックに書きつづったフェルナンデスさんのサイトは、これまでに13万回以上もシェアされている。

 さらにこの動きは一般消費者にとどまらず、トロントのレークビュー・レストランのように業界の中にも広がっている。同レストランがことしからフレンチズのケチャップに切り替えたのは、手ごろな価格であることもあるが、やはり地元の原料を使っていることが決め手だったと、同レストランは取材に答えている。 

  一方メディアは、フレンチズのケチャップ売り上げ増こそが、ラブロウズがその取り扱いを中止する理由だと、同社従業員に説明している内部メモを入手したと報道している。ラブロウズは自社ブランドでもケチャップを販売しているが、その売り上げ減の理由がフレンチズのケチャップだと主張していた。

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。