カナダ保健省は4月28日、ベビー用品のリコールを発表した。リコールとされたのは、アメリカのベビー用品会社マンチキン社のラッチ・ライトウェイト4点。パシファイアー&デザイナークリップ・ナチュラルシェイプ、パシファイアー&ラトルクリップ・ナチュラルシェイプ、パシファイアー&ラトルクリップ・オーソドンティック、パシファイアー&ハートビートクリップ・ナチュラルシェイプ。

 保健省は、カラーディスクの飾りの部分がパシファイアークリップのメタルプレートから外れて子供が飲みこむ危険があるとしている。これまでのところ、この商品での被害報告は出ていないという。マンチキンカナダを含むマンチキン社は、ディスクが外れるとの報告を10件受けているが、それによるケガなどの被害は報告されていないとしている。

 この商品はカナダ国内では約1万6000個がすでに購入されている。カナダでの販売期間は2014年7月から2016年2月まで。これらの商品を購入した人は、マンチキン社に連絡をするよう保健省は呼び掛けている。連絡先は、1-877-242-3134、もしくはウェブサイトwww.munchkin.comからリコールをクリックすると詳細が掲載されている。

 

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 ケベック州のケベック党(PQ)ピエール・カール・ペラドー党首が5月2日、党首を辞任すると発表した。モントリオールでの記者会見で同党首は、政治活動と家族との選択肢で家族を取ったと理由を語った。

 ペラドー氏はケベック州最大のメディア会社ケべコア社の元最高経営責任者で、現在でも株式の過半数を有しているとされ、ケベック州では大きな影響力を持つ。

 2014年の州議会議員選挙にポリーン・マロワ党首率いるPQから立候補し、初当選。政界入りを果たした。しかし、2014年の州議会議員選挙でPQは自由党に大敗し、マロワ党首も落選、党首を辞任した。その後、2015年5月15日の党首選でペラドー氏が党首に就任。ケベック独立を目指すPQの党首として党を率いてきた。ペラドー氏は、ケベック州独立派の急先鋒で、党の目標をケベック州のカナダからの独立、ケベック国建国としていた。

 ペラドー党首は昨年8月に長年付き合っていた女性で、ケベック州テレビのプロデューサーでもあり、ホストでもあるジュリー・スナイダーさんと結婚。2人の間にはすでに2人の子供がいる。しかし今年1月に別居。この時点では、ペラドー党首は党首を辞任する意向はないと語っている。

 今回の突然の辞任発表に党内では困惑が広がっている。ペラドー氏は議員を辞職することも同時に発表した。

 

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 バンクーバー・ホワイトキャップスFCは4月30日、ニューヨークでニューヨーク・シティFCと対戦。先取点を奪ったものの、前半で逆転を許し、後半同点に追いつくも、再び引き離され結局2―3の逆転負けを喫した。

 ホワイトキャップスは試合開始37秒、FWリベロの今季初ゴールで先制。幸先の良い出足となった。しかし、35分、41分に続けてゴールを決められ逆転される。63分にはMFボラノスが前試合に続きゴールを決め同点に追いつくものの、73分にゴールを許し、これが決勝点となった。

 ホワイトキャップスにとっては厳しいスケジュールが続いた。4月23日のホームゲームのあと、4月27日もホームで試合を行い、そしてこの日ニューヨークでの試合。23日の試合後にロビンソン監督は選手のやりくりが必要と示唆していた。この日は、DFハーベイを温存、DFエアードもチームに同行しなかった。リベロも27分で交代。MFテチェラも先発から外れた。27日に先発出場したFW工藤も、この日はベンチで試合を見守った。

 これでホワイトキャップスは10試合を終え、3勝5敗2分、勝ち点11。西カンファレンス8位と低迷している。次はホームで7日、カスケディアライバルのポートランド・ティンバーズと対戦する。ティンバーズとは昨年のプレーオフで敗戦して以来となる。

 

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 ノバスコシア州北端のケープブレトンそばの海岸に、メッセージと遺灰の入ったボトルが流れ着いた。この付近では珍しくないことだが、メッセージにはある願いが書かれていた。

 この、375ミリリットル入りの『サウザ・ゴールド・テキーラ』のボトルを発見したのは、ケープブレトン西海岸のウェスト・マボウに住むノーマン・マクドナルドさん。4月27日に、美しい海岸で知られるウェスト・マボウ・ビーチでゴミ拾いをしていたときに拾った。

 その中には白い粉状のもの(遺灰)と、25ドル分のカナダ紙幣、そして青いインクで書かれた手紙が入っていた。それによると、遺灰の本人はゲーリー・ロバート・デュプイさん。1954年7月1日に生まれた彼は、年老いてからは世界を旅するのが夢だったと、彼の息子がつづっていた。

 メディアの電話取材に応じたマクドナルドさんが読み上げた手紙は、次のような内容だった。「父はテキーラを愛していた。もしこのボトルを手にしたなら、このお金で父とともにお酒を楽しんだ後、彼を再び海に戻してほしい。父に世界各地を旅してもらって、安らかな眠りについてもらうことが私の願いだ」

 また拾った人に、手紙の裏にその場所と、海に戻した場所を書いておいてほしいという依頼も添えられていたが、そこには最初の出発地点を含め何も記されていなかった。

 つまり、ここウェスト・マボウ・ビーチが、デュプイさんの最初の『寄港地』になったと思うと、マクドナルドさんは取材に語っている。また彼は、このボトルを送り出した人に、父親がここまで無事に旅を続けていることが伝わってほしいとも話している。

 マクドナルドさんは4月30日、地元で行われたダンスパーティーにこのボトルを持参、デュプイさんにスコットランド文化が色濃く残るケープブレトンの、夜の酒場の喧騒を楽しんでもらった。

 マクドナルドさんは地元の漁師にこのボトルを託し、沖合いで海に流してもらうつもりだ。また次の『寄港地』で、ゲーリーさんがその土地の仲間と酒と音楽を楽しめるようにと、20ドルを新たにボトルに入れることにした。

 

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 ユーコン準州ホワイトホースに本社を置く航空会社エア・ノースは、同準州の住民全員に50ドルの航空券割引を行うと発表した。

 同社社長ジョー・スパーリングさんは、好調だった2015年の同社の業績は、利用してくれた住民のおかげであり、割引はその感謝の意をこめたものだと取材に説明している。

 またスパーリングさんは、社員には利益還元プログラムが、また株主には配当金があるように、利用客にも顧客配当があってもいいじゃないかという思いで、この割引を実施したという。

 ユーコン準州の住民が割引を受けるには2つの方法がある。同社のオンラインアカウントを持っている住人は、そのウェブサイトから申請ができるが、その際には「機内食のデザートでは何が食べてみたいか」などのアンケートに答える仕組みになっている。

 オンラインアカウントを持っていない人は、電話で申請できる。どちらの場合も受付期間は5月1日から15日までの間。また割引の有効期限については、スパーリングさんはまだ決めていないと言うが、多くの人が使えるように十分な期間を設けるつもりだと語っている。

 ホワイトホースからバンクーバーまでの片道切符は、シートセール期間では200ドル程度になる。もしも同準州(人口約3万7000人)のほとんどの人が割引を利用した場合、そのコストは150万ドル以上になる。しかしスパーリングさんは、地場産業にお金を使って地元の企業を支援すれば、その企業が今度は地域に貢献するという循環が大事だと強調する。そして今回のプログラムは、その地元企業のひとつが、コミュニティから受けた支援に応えるユニークな手段なのだと説明している。

 

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これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。