前菜は赤貝・きゅうり・うどのぬた、ロブスター梅酢がけ、帆立うに焼き、筍の土佐煮、菜の花からし和え、しめじ白和え…。倉島寧さんが考えた懐石料理メニューである。それは食した人々を目や舌で満足させただけでなく、倉島さんを突然襲った人生の危機に対して大きな役割を果たすものになった。

 

6月1日、ニューヨーク、カーネギーホール内ウェイル・ホールを沸かせた世界的に活躍するピアニストのサラ・デイビス・ビュクナーさん(米国在住)と舞踏家の平野弥生さん(バンクーバー在住)のコラボレーションに、6月3日発行のニューヨークタイムズ誌が賛辞を贈った。

 

6月27日、バンクーバー市ダウンタウンのリステルホテル・バンクーバーで、日本・カナダ商工会主催のもと、佐野亨氏の講演会が行われた。そのテーマは「日本企業の成長戦略とその中でのカナダ」。

日本経済の展望は、日本国内の少子高齢化問題や世界の保護主義の台頭など、不透明感が漂う。一方、カナダは、最大の貿易相手国アメリカの保護主義が進むなか、経済面では先行きに不安感を抱える。

佐野氏は、はじめに「日本とカナダの貿易総額を見ると、カナダの日本への輸出は総額の2パーセント、輸入は3パーセント。日本のカナダとの輸出入はいずれも総額の1パーセントにすぎないのが現実。そんな中、日本とカナダのビジネス強化は可能か」をベースに講演した。参加者87人が、メモし、うなずき、体を乗り出し聞いていた。その要約を紹介したい。

 

2001年から開始した弊紙でのエッセイ「外から見る日本語」は、日本語教師として体験したことや見聞きした日本語に関するさまざまなトピックを取り上げ、読者からも好評だった。その連載は6月末で休止、7月からは新渡戸稲造をテーマとしたエッセイが始まる。新連載を控えて矢野修三さんに話を聞いた。

 

フィロソフィ教育は惚れさせよ!から正直が一番!

6月11日、バンクーバー・ダウンタウンのコースト・プラザ・ホテルで、盛和塾シカゴ・バンクーバー支部主催による講演会が開かれた。盛和塾千葉の代表世話人を10年間務めた、ゼットエー株式会社代表取締役の扇山信二氏が、自身の経営観や従業員教育に焦点を当てて講演した。軽快な語りの中に、揺るぎない信念と情熱を感じさせる話に、会場に訪れた約35人の参加者が熱心に聞き入っていた。講演会後は、扇山氏を囲んでの交流会も行われた。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。