わが家をもっと快適に、お気に入りの空間にしたい、とは誰もが抱く思い。また最近では、売却したいので少しでも有利なようにリノベーションをしたい−−でも、誰に相談すればよいか、費用はどれぐらいかかるのか、見当もつかない−−で、一歩も踏み出せずにいる人が、案外多いもの。そこで、ここカナダで唯一の日系人の建築業界関係者のプロフェッショナル集団『建友会』が、10月12日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で、『住まいのリノベーション相談会』を開催した。参加者数35名。事前に質問などを集めた内容を中心に、インテリアデザイナーの清水嗣保子さん、大工の棟梁の穴澤龍哉さん、リアルターのフレッド吉村さんが、それぞれの立場から、わかりやすく説明した。休憩タイムや終了後も直接相談する人があとを切らない盛況の相談会であった。

その概要を要約して紙面でご紹介−−−。

 

アメリカのコロンビア大学でMBA取得、2000年代の日本で金融業界・機関再生に携わり、バンクーバーでも企業再生を手がける投資家ピーター・エスピグさん。エリート的肩書を持つ一方でビジネスへの考え方はとてもシンプル。日本滞在15年以上、つちかった流ちょうな日本語で、自身の日本での経験はカナダに来ている日本の若者にも通用すると語る。

今回は、日本に感謝し、日本人の実直さが好きだというエスピグさんが、日本の若者にカナダで英語習得とビジネスチャンスをつかむための秘訣をアドバイス。チャンスはいつも目の前にあると語った。

 

アートにはさまざまな表現方法がある。形にこだわる必要はない。伝えたいことを自分なりの方法で表現すれば、それがアートになる。地主麻衣子さん、ナイル・ケティングさんの今回の表現方法はパフォーマンスだ。

今回2人は10月3日から8日までバンクーバー市内各会場で開催された 2017 LIVE International Performance Art Biennale に参加するためにバンクーバーに滞在。10月4日、ウエスタン・フロント(303 East 8th Avenue)で作品を披露した。翌日にはワークショップも行いアートについて語った。

 

日系女性企業家協会(JWBA)が設立20周年を迎え、それを記念する講演会が9月28日、バンクーバー市ダウンタウンのロブソンスクエアで開催された。用意されていた175席は満席となり、ベンチ席が追加され約200人の聴衆が会場を埋めた。講師を務めた、岡井朝子在バンクーバー日本国総領事と唐沢良子氏による講演の概要を紹介する。

 

ノータリーパブリック(Notary Public:以下ノータリー)は名前はよく聞くが、実際どんなサービスを提供しているのか意外に知らない人が多いのではないだろうか。住宅ローンの登記、遺言書の作成など法律の専門家の助けが必要なとき、日本語で相談したり書類の作成を依頼できれば心強い。今年8月にブリティッシュ・コロンビア州ノースバンクーバーで、千手ノータリーを開業した眞鍋恭子さんに話を聞いた。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。