ハーグ条約、ブリティッシュ・コロンビア州の家族法、虐待を受けた場合に知るべきこと——8月10日、16人の参加者を迎え、在バンクーバー日本国総領事館と隣組の共催で開かれた講習会「国際結婚とハーグ条約ー子どもと自分の幸せのためにー」(会場:隣組)は盛りだくさんの内容だった。

 

今年1月から弊紙で月一回好評連載中「V島 見たり聴いたり」の執筆者・サンダース宮松敬子さんと翻訳者16人が、『希望の国カナダへ…夢に懸け、海を渡った移民たち』を上梓した。2年前にスタートした共同作業は、この7月末にゴールを迎えたばかり。その直後に話を聞いた。

 

人生で初めて経験する出産にサポーターがいれば安心であるように、あの世への旅立ちを目前にした時、本人の思いに沿って、必要な援助を提供する専門家がそばにいれば心強いに違いない。 本人の望み通りに最期が迎えられるよう、多岐にわたる援助を行うエンド・オブ・ライフ・ドゥーラのアンダーソン佐久間雅子さん。雅子さんにドゥーラの仕事を学ぶきっかけや、ドゥーラの具体的な仕事について話を聞いた。

 

9月2日〜4日、バンクーバーで台湾フェスティバル(Taiwan FEST)が開催される。音楽、美術作品、食、ドキュメンタリーなどを通じて台湾文化を紹介するものだ。今年は「Kanpai, Japan!」というタイトルで、日本と台湾とのつながりを意識した内容となっている。イベント開催中、台湾出身の医師チャールズ・ヤン氏の人生をモデルにした書籍「Shadows of the Crimson Sun」(著者:ジュリア・リン氏)の出版発表が行われる。台湾、満州、アメリカ、カナダと移り住みながら自身のアイデンティティーを見つめてきたヤン氏に、これまでの人生を振り返ってもらった。

 

原爆投下から72年となる今年の7月7日、国連で核兵器禁止条約が採択された。核兵器の保持、使用、製造などを幅広く禁止する国際条約だ。ニューヨーク国連本部では、トロント在住の被爆者サーロー節子さんの姿も見られ、会場を涙に包んだ彼女のスピーチがさまざまなメディアで報道されたのは記憶に新しい。

節子さんは13歳のとき学徒動員先の広島で被爆。日本、アメリカ、カナダの大学を経て、カナダでソーシャルワーカーとして30年以上勤務する。その後、軍縮教育に国際的に従事し、世界中の教育機関で核廃絶に向けて現在に至るまで活動している。

バンクーバー新報では、第2会期核兵器禁止条約交渉会議(6月15日〜7月7日)が始まる前の6月8日に、オタワの戦争博物館で節子さんを取材する機会を得た。本紙では、その際に聞いた話を紹介する。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。