2020年3月26日 第13号

弥生3月、本来であれば楽しいひな祭り、時間もサマータイムに変わって、日没時間も一気に延び、日もどんどん長くなって、春近しのウキウキ気分、そしてバンクーバーには桜の木がたくさんあり、素敵なお花見の時節到来のはず。

 でも今年はコロナウイルスに主役を奪われてしまい、世界中大騒ぎ。バンクーバーも大変なことに。春の楽しいイベントもほとんど中止になり、飲食店も閉鎖状態、不要不急の外出などの自粛要請も出て、前代未聞のひどい事態になってしまった。

 手洗いやうがいをまめにすることぐらい、ただできることは、このコロナウイルス騒動が速やかに収束に向かい、一日でも早く終息してほしいと、ただ祈るばかりである。終息祈願。

 さて、この「収束」と「終息」の漢字に関して、日本で日本語教師をしている卒業生数人から、挨拶がてら、こんなメールが飛び込んできた。「コロナが収束する」と「コロナが終息する」 この違いを日本語上級の生徒に分かり易く説明するにはどうすればいいでしょうか、である。

 確かに、この二つの漢字は読み方も同じで、意味も似ている、いわゆる同音類義語であり、なかなかややこしい。我々日本人は漢字の意味が分かるので違いは何となく判断できるが、日本語学習者にはかなり難しい。

 「収束」の「収」は「収まる」であり、落ち着く、下火になるやピークを過ぎる、そんな感じで、「収束の兆しが見えてきた」や「収束に向かう」のような使い方である。一方、「終息」は「終」であるから、完全に終わるや完結する意味であり、使い方としては「終息を迎えた」や「終息宣言が出た」などであろう。なるほど、ちゃんと使い分けている。

 しかし、会話の「このコロナウイルスがシュウソクすれば、日本に行くよ」などでは、確かに「収束」か「終息」か、分からない。もう収束したよ、でもまだ終息していないよ、と2人でもめるかも。

 こんな話を日本語上級のカナダの古き友にしたら、彼が笑いながら面白い話をしてくれた。英語にスペルは異なるが、発音と意味が同じ単語があるとのこと。「jail」と「gaol」である。でもこの「gaol」を「ジェイル」と発音するのは不思議だが、かなり古いイギリス英語で、今は使われていないとのこと。でも辞書にはちゃんと載っている。すると日本語訳は「刑務所」より「牢屋」のほうがいいかもね、と笑った。

 こんな同音言葉を考えていたら、韓国語にも日本語と発音が似ている言葉がたくさんあることを思い出した。早速韓国の生徒さんにいろいろ聞いて、似ている単語を使ってこんな文を作ってみた。

 市民≪シミン≫ が 安心≪アンシム≫して散策≪サンサェク≫する。

 こんな日が一日も早く戻ってきますように !

 

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