2018年3月22日 第12号

 メトロバンクーバーで続いているキンダーモーガン社のトランスマウンテン・パイプライン拡張工事計画反対抗議活動で、週末からの4日間ですでに59人が逮捕されたことが20日分かった。連邦警察(RCMP)バーナビーが発表した。

 バーナビーの工事現場付近では先週末から抗議活動が続いている。工事現場のフェンスに手を縛り付けたりして工事を中断したり、車両の往来を妨げたりする行為に対して、RCMPはBC州最高裁判所からの命令文を読み上げ、撤退か逮捕かの選択肢を与えた結果、多くが逮捕を選んだと発表している。

 裁判所命令は、工事を妨げる行為をしないこと、工事現場5メートル以内に近づかないこととしている。

 この裁判所命令に従わなかったとして、19日には19人、20日には13人が逮捕された。中には、グリーンピース共同創設者や元キンダーモーガン社の社員なども含まれていた。逮捕された活動家はその後釈放されている。後日裁判所に出廷する。

 RCMPは、市民には平和に抗議活動をする権利があり、警察としては今後も抗議活動については同様の対応をしていくとしている。逮捕中に警察官3人が軽傷を負っている。

 

 

2018年3月22日 第12号

 フォード自動車は14日、同社の中型車フュージョンとリンカーンMKZに関するリコールを発表した。

 ハンドルを軸に固定しているボルトが緩み、運転中にハンドルがはずれ操作不能になる恐れがあるという。このリコールとなるモデルは、アメリカのいくつかの工場で2013年から2018年の間に製造されたもので、カナダ国内では6万2479台が対象となる。

 ディーラーでこのボルトを、より長く、深く溝を切ったものに交換する。また緩み止めのナイロンパッチも挿入し、ボルトの緩みを防止する。

 今までのところ同社が把握しているだけでも、この不具合により2件の事故が起こり一人が負傷しているという。

 また同じタイミングで、同社はクラッチの不良から発火の恐れがあるとして、別のリコールも発表している。

 このリコール対象となるのは、マニュアル・トランスミッションを搭載したフォーカスとフュージョンで、カナダ国内では515台となる。フォーカスについては、クラッチの滑りを検知するソフトウエアをインストールし、摩耗度と交換の必要性を判断する。またフュージョンについては、クラッチの交換を行うとしている。この不具合による出火や事故などは確認されていない。

(リコールの詳細については、『Ford』、『recall』、『steering』で検索)

 

 

2018年3月22日 第12号

 腎不全を患うノバスコシア州の男性が、ネット上で知り合った人物から臓器提供を受けることになった。

 遺伝子疾患から4年前に腎不全となったのは、同州ルーネンバーグに住むロブ・エドワードさん(38歳)。彼には妻のサラさんと、7歳と3歳の男の子がいるが、1年ほど前からは人工透析を受けるようになった。透析直後はよくなる体調も時間とともに悪化、心身ともに疲れ切ってしまう生活を繰り返していた。

 生体腎提供者と巡り合う機会はこれまで2回あったが、いずれもエドワードさんには適合しなかった。

 そこでエドワードさんは提供者をインターネット上で探すことにした。彼がフェイスブックにこのことを書き込むと、何人かの彼の友人が適合テストを受けてみると申し出てくれた。これを見た妻のサラさんは、「たとえ赤の他人であっても、探し求めている人物に巡り合えるはず」と、エドワードさんに書き込みを一般公開するよう勧めた。

 そしてこのメッセージが同州ハリファックス市の地元紙に取り上げられ、ミュージシャン、ジェフ・ケネディーさんの目に留まった。「記事を読んで、自分も適合者の可能性があるのだったら、やらない理由はないと即座に感じた」とケネディーさん。

 エドワードさんもケネディーさんも同じ州に住む30歳代。ケネディーさんは自分自身の姿をエドワードさんだけではなく、妻のサラさんや2人の子供たちにも重ね合わせてみることができたと、取材に語っている。

 彼はエドワードさんにコンタクトを取った後、検査や移植手術の手配などをすすんでしていった。「ケネディーさんが現れてから、事態が目まぐるしく進展した。彼は私の家族に希望をもたらした」とエドワードさん。

 移植の可能性のカギを握る、血液のクロスマッチテストでも良好な結果を得た二人は、ハリファックス市の病院で今週、移植手術を行う予定だ。

 奇遇なことに、ケネディーさんの父親デーブ・カーターさんも3年前、まれな遺伝子疾患から両肺の移植手術を受け、第二の人生を授かっていた。そこには何か運命のようなものが感じられる。

 

 

2018年3月22日 第12号

 先月中旬に中国で死亡したカナダ人女性の遺体が、入院治療中にかかった費用全額を支払うまでは同国内に留め置きされることになり、家族が心を痛めている。

 死亡したのは、サスカチワン州中部の人口6千人弱の町メルフォート出身のアリシア・ガーロックさん(38歳)。ガーロックさんは中国四川省の成都市で教師として働いていたが、1月に体調が急変、病院で肺の緊急手術を受ける事態となった。その後もICUで人工的昏睡状態に置かれていたが、2月中旬にそのまま息を引き取った。

 体調急変の原因は明らかにされていないが、ガーロックさんは何かのウイルスに感染したと見られている。彼女の死亡を受けて、サスカチワン州にいる家族らは葬儀のために遺体をカナダへ搬送しようとしたが、中国医療当局からガーロックさんの治療にかかった費用25万ドル全額を支払うまでは、遺体の返還に応じないと通告された。

 取材に応じたガーロックさんの兄、トラビス・ガーロックさんは「キリスト教でいう苦行の場、煉獄に突き落とされたようだ。妹が死んだのに、葬儀も何もできない」と、悲しみを吐露していた。

 ガーロックさんは教師派遣元の会社から海外旅行保険に加入はしていたが、それでは全額を支払い切れないという。家族らはお金を出し合い費用の一部を払ったが、インターネットの募金サイトやサスカチワン州政府の支援など、さまざまな方法を探っている。中国のガーロックさんが勤めていた学校の仲間も、寄付集めに協力している。

 またトラビス・ガーロックさんは、海外で仕事や生活をする人々に対し、妹の一件を他人事と思わず、どんな緊急事態になってもカバーされるだけの保険に加入してほしいと、メディアを通じて話していた。

 

 

2018年3月22日 第12号

 ブリティッシュ・コロンビア州政府は2026年に開催されるFIFAワールドカップ大会の開催都市候補から撤退すると14日発表した。同州政府ツーリズム省リサ・ベア大臣は招致委員会の回答が不明瞭で、州民の負担がどれくらいになるのかもわからない状況で承認はできないと語り、今後の話し合い次第としたが事実上の撤退を発表した。

 サッカーカナダは、アメリカ、メキシコとの3カ国共同開催で2026年W杯を招致している。カナダ政府もカナダ開催支援を表明した。

 W杯は2026年大会から参加国48カ国、80試合に拡大する。招致に成功すれば、カナダでは10試合が予定されている。アメリカで60試合、メキシコで10試合。

 3カ国共同招致委員会は15日、FIFAに提出する正式な開催都市候補リストを発表。翌日に提出した。カナダでは、エドモントン、モントリオール、トロントが含まれた。招致委員会の対応にアルバータ州政府も難色を示していたが、エドモントン市は招致を歓迎しているという。結局バンクーバーは候補都市には含まれなかった。

 バンクーバーでの開催会場となるBCプレースはBC州政府の管轄。ベア環境相は、金額が空欄のチェックを渡すわけにはいかないとセキュリティ費などを州が負担しなければならないことに難色を示していた。

 アメリカ西海岸では、シアトル、サンフランシスコ、ロサンゼルスが候補に含まれている。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。