2018年4月26日 第17号

 生活雑貨や衣料品など、幅広い商品を扱う無印良品が、ブリティッシュ・コロンビア州で三番目となる店舗をリッチモンド市のリッチモンドセンター内に28日、オープンさせる。売場面積は、旗艦店であるバンクーバー市ロブソン店の半分以下の6355平方フィート。

 オープンに合わせ、最初の来店客500名には20ドル以上の買い物で、無印良品リッチモンドセンター店オリジナルのトートバックがプレゼントされる。

 無印良品カナダの秋田徹社長はメディア向けリリースで、BC州の他の2店舗より売り場面積は狭いものの、最新の店舗デザインとともに、生活用品から衣料、植物、食品、また文房具など4千点を超える商品を取り揃え、顧客のニーズに応えていくと語っている。

 

 

2018年4月26日 第17号

 バンクーバー・ホワイトキャップスFCは20日、カンザスシティでスポーティング・カンザスシティと対戦した。ここまで6連勝と絶好調のスポーティングKCとの対戦は、ホワイトキャップスにとって悲惨な結果となった。

 開始10分で先取点を取られると30分までに3失点。しかし悲劇はそこからで、40分にMFレイナとMFファレズが退場処分。9人での戦いを強いられたホワイトキャップスは後半にも失点を重ね、0‐6で大敗した。

 これで4月7日から3連敗。8試合を終え3勝4敗1分と負け越し、勝ち点も10にとどまったまま。次はホームで4月27日、リアル・ソルトレイクと対戦する。ここでなんとか今月初の白星を狙う。

 

 

2018年4月26日 第17号

 ペルーの先住民族長の老女が殺された事件で、地元民にその犯人と思われたカナダ人がリンチを受け、死亡した。

 事件が起きたのは現地時間19日、ペルー内陸部のブラジルとの国境に近いウカヤリ県のジャングルにある文化共同体の中。

 殺されたのは、81歳になるシピボ=コニボ族の族長の一人で、シャーマンでもあるオリビア・アレバロ・ロマスさん。彼女は先住民の権利保護活動家としても知られていた。

 彼女は銃弾を2発受けて自宅で死亡しているところを発見されたが、彼女にヒーリングを受けに来た外国人が発砲したと、ロマスさんの親せきなど地元住民が語っているという。現地ではこれまでも、先住民の所有地で違法なアブラヤシ栽培や伐採などを行う業者に抗議してきた先住民活動家の未解決の殺人が何件も発生しており、ロマスさんの死が彼らの怒りを爆発させたものとみられている。

 彼らが犯人と信じたのは、同地を何度も訪れているカナダ人で、ブリティッシュ・コロンビア州コモックス出身のセバスチャン・ウッドロフさん(41歳)。彼の遺体は、殺人現場のロマスさんの自宅から約1キロ離れた場所に埋められていた。体には殴られた形跡があり、死因は首を絞められたことによる窒息死。

 地元警察は、ロマスさんが射殺された当時の状況を調べるとともに、ロマスさんとウッドロフさん二人の殺人事件解決に全力を尽くすと海外メディアに語っている。しかし今の時点では容疑者を特定するには時期尚早だと付け加えていた。

 カナダ外務省は、先住民の人権活動家であるロマスさんの死に哀悼の意を表すとともに、カナダ人が事件に巻き込まれ死亡したことについて、現地領事館が遺族と連絡を取っていることを明らかにしている。

 

 

2018年4月26日 第17号

 2017年1月、アルバータ州エドモントン市で起きたアパート火災で、逃げ遅れた住民の救出に活躍したレストラン経営者が、今度は自分自身が窮地に立たされている。

 リザ・カスクチョグルさんが経営していたピザとトルコ料理の店は、火災が起こったアパートの道向かいにある。あの日、燃えているアパートに飛び込んだカスクチョグルさんは、7階に取り残されていた体の不自由な女性を担ぎ出した後、再び中に戻り3人を連れ出し、その命を救った。

 ところがその後、カスクチョグルさんは背中に激しい痛みを感じるようになり医師の診察を受けたところ、脳に腫瘍ができていることがわかった。昨年12月に手術を行い、その切除には成功したものの運動神経とバランス感覚に障害が残り、認識能力にも影響が出た。

 手術後1カ月は療養のため店を閉めたものの、これが彼の唯一の収入源であるため、1月には店を再開せざるを得なかった。同市のトルコ人コミュニティがそのための資金集めにも協力してくれたものの、長時間立ちっぱなしの作業はカスクチョグルさんには負担が大きすぎた。

 結局彼は店の売却を決定。友人らはコミュニティに、彼に適した仕事がないか協力を求めている。

 

 

2018年4月26日 第17号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市の砂浜で20日に行われた、マリファナの合法化を訴える大イベントでダメージを受けた芝の復旧は、当初予定されていたより短期間で済みそうであることを、当局が明らかにした。

 今年中にはマリファナが合法化される見込みのため、今年が最後といわれていたこの集会は、地元民の憩いの場所でもある同市ウェスト・エンド地区のサンセット・ビーチで開催され、浜辺と隣接する芝生エリアは何万人もの参加者で埋め尽くされた。

 同地を管理するバンクーバー市公園委員会は21日、傷んだ芝の養生のために、現場をフェンスで囲い立ち入り禁止にし、この閉鎖は10週間続けられる予定だと同日アナウンスした。同委員会のマイク・ウィービー委員長は電話でのメディア取材に対し、芝生の状態は昨年の集会あとよりは良いと答えていた。昨年は芝は泥地と化し、何カ月もの間閉鎖されたままで、約7千ドルの経費がかかったという。なおその経費は、マリファナ集会の運営組織が市に支払った。

 また運営組織はこのほかの経費−衛生管理、会場周辺の交通整理や公園内の売店の売り上げ損失の補填など−も支払っており、自分たちは無許可で開催される抗議集会の中で唯一、こうした経費を賄っている団体だと取材に語っていた。

 さらに開催に向け、警察や衛生局は協力的で事前協議に応じてくれたものの、公園委員会だけは、こちらからの呼びかけにもかかわらず決して機会を設けなかったと、マリファナに対する偏見に根差したとみられる同委員会の対応を非難していた。

 集会翌日に付近を散歩していた近隣住民の多くも、メディアの取材に対し芝の状況は昨年のダメージに比べれば良好だという印象を語っていた。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。