2018年3月1日 第9号

 読者の皆さん、こんにちは。3月1日号のまるごとカナダとなりました。

 さて、昨日の2月28日は、職場や学校、お店など、町の様子が、普段とはちょっと違ったことに気づきましたか?ピンクのTシャツを着ている人たちが、多くなかったですか?実際に服のどこかにピンクを取り入れて出勤、登校された読者の方もいらっしゃったことでしょう。

 カナダでは2月の最終水曜日が、「ピンクシャツデー」となっています。この日は、ピンクのTシャツ、あるいは洋服のどこかに(あるいは全体に)ピンクを入れることで、「いじめ反対」のメッセージをまわりに伝えます。いじめは、子どもから大人まで、学校や職場、家庭や友人間、また最近ではオンライン上を含め、誰にでも起こり得る問題です。この反対運動を通して、「いじめは許されない!」ということを、社会全体にリマインドする良い機会となることでしょう。

 そしてピンクシャツデーの発端となったノバスコシア州での勇気ある少年たちの行動も覚えておきたいものです。今から約10年前、2007年のことです。中学3年生の男の子が学校にピンクのポロシャツを着て、登校しました。その日、この男子生徒は「ホモセクシュアルだ」とからかわれ、暴行をうけました。その話を聞いた、同じ学校に通う高校3年生の男子生徒二人が、このいじめに反対するため、翌日、同じようにピンクのTシャツを着て登校することにしました。また他の生徒たちにも同じように、翌日、ピンクのTシャツを着て登校するよう呼びかけました。瞬く間にこのメッセージは学校内の生徒に届き、翌日、学校はピンク色に染まりました。生徒たちが一団となって、「いじめ反対」の意思表示をすることで、この学校でのいじめはなくなったようです。そしてこの学校での出来事は、世界中へ広まり、日本を含め世界の至る所でピンクシャツデーが始まりました。

 

www.pinkshirtday.ca

 

 


 ■ 小倉マコ プロフィール

カナダ在住ライター。バンクーバー新報での「まるごとカナダ」「小倉マコのオタワ便り」コラムを始め、新聞記者、コミックエッセイ「姑は外国人」(角川書店)で原作も担当。フェイスブックも始めました!読者の皆さんと繋がれたら嬉しいです。https://www.facebook.com/ogura.mako1

 

 

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