2017年9月7日 第36号

 カナダ西部、アルバータ州とブリティッシュ・コロンビア州で謎の緑色の光を目撃したと警察に通報が相次いでいたことが9月5日分かった。

 前日の午後10時頃に発生したとみられ、大きな緑色の光が夜空を照らし、オレンジ色に変わりながら消えていったという。

 これを目撃した多くの人がソーシャルメディアにその様子を投稿。中には大音響が伴っていたとの目撃証言もあった。

 光の正体は隕石との見方が強い。CBCはブリティッシュ・コロンビア大学天文・天体物理学ジェイミー・マシューズ教授の説明を紹介。隕石が落下した時に強い光を放ったものだろうと語っている。

 

 

2017年9月7日 第36号

 カナダ銀行は9月6日、金利を1・0パーセントに引き上げた。今年7月に0・25ポイント引き上げ0・75パーセントにしたばかり。前回は予想通りの引き上げだったが、今回は驚きを持って捉えられた。

 カナダ銀行は、好調なカナダ経済を引き上げの理由として挙げ、雇用や給与が改善していることや、今年前半の経済成長を示すデータが2002年以来という予想以上だったと説明した。

 カナダ銀行は2015年に2回にわたり金利を引き下げ、以降0・5パーセントを維持していた。前年の原油価格急落によるカナダ経済への影響を考慮したものだった。

 今回の引き上げでカナダドルは82米セントまで上昇。2015年6月以来の高い水準となった。専門家は来年にもさらに引き上げがある可能性を示唆している。

 カナダ銀行の金利引き上げは、住宅ローンの金利にも影響するため、今回の引き上げで国民の生活にどう影響するのか注目されている。

 

 

2017年9月7日 第36号

 ブリティッシュ・コロンビア州ナナイモに住むアン・ラデリートさんは10年前、非ホジキン・リンパ腫と闘っていたが、余命6カ月と宣告された。彼女はこの時までに3年間の化学療法を行ってきたが、効果はなかった。がんはすでに血液や骨など体中に蔓延していた。

 そんな中、ラデリートさんは幹細胞移植療法に望みを託した。幸運なことに、90パーセントの適合率を持つ提供者がドイツにいることが判明、この場合の成功率は70パーセントと見積もられた。

 そして移植手術から10年、この夏55歳の誕生日を迎えたラデリートさんに、特別なゲストがお祝いに駆け付けた。それは、彼女に幹細胞を提供したドイツ人、ニッキー・ブッヒナーさんだった。自分が人の命を救う手助けができたことをとてもうれしく思うと話すブッヒナーさん。またラデリートさんも、誕生日を迎えた朝、ニッキーがいなければ今の自分は存在しなかったかもしれないと思うと、感慨深いものがあると取材に語っていた。

 移植手術後2人は文通は続けていたものの、実際に面会するのは、この日が初めてだった。2人とも、ハグをしたと同時に涙が止まらなかったと話していた。

 

 

2017年9月7日 第36号

 ノバスコシア州ハリファックスに住む男性が、オンラインの売買サイトに大量のラバーダックを売りに出した。

 その数3千個。中古ではあるが状態は良いと、売りに出したデービッド・ハイエスさん。売値は1400ドルとなっている。メディアの取材に対してハイエスさんは、インターネット上でラバーダックを売りに出すのはこれが初めてだと答えているが、風呂場の玩具市場は人が思っているより大きいと説明、試しに検索サイトで「ラバーダック」とキーワードを入力すれば、その人気のすごさが分かると説明している。

 すでにリタイア生活を送っているハイエスさんは、募金活動のラバーダック・レースのためにこの大量のラバーダックを購入したが、その購入資金の一部でも回収できたらという思いで、今回売りに出すことにした。ちなみにハイエスさんは大量購入のために、中国まで出向いたという。

 彼が募金活動を手伝ったのは、友人がいるアルバータ州エドモントンのロナルド・マクドナルド・ハウス。ラバーダック・レースでは、ほとんどのラバーダックがひっくり返ることなく、レースを終えたという。レース後にエドモントンから送り出されたラバーダックは、9月10日にハリファックスに到着する予定。

 先週の段階で、すでに1件の商談があると話すハイエスさん。しかし、しばらくは申し込みを受け付けていると取材に語っている。

 

 

2017年9月7日 第36号

 オンタリオ州南部に住む男性が、警察の不当な検挙にパンツ一丁で抗議を続けている。

 ジェフリー・シェーバーさん(31歳)は、不安感やうつ、また腰の痛みなどの緩和のために医療用マリファナを使用することを当局から許可されているにもかかわらず、昨年10月にマリファナの不法所持の容疑で逮捕された。そして、この時に持っていたマリファナ2グラムと、水パイプも押収された。

 警察はマリファナに関する法律を詳しく知らないまま、手当たり次第に検挙を繰り返すと非難するシェーバーさん。逮捕の2〜3日後には抗議のために、最寄りの警察署の外の喫煙エリアで水パイプを吸い始めた。さらに他の警察署や同州キチナーの裁判所などでも同様の抗議を繰り返してきた。

 一応『おれのマリファナを返せ』『おれの水パイプを返せ』と書いた2枚のプラカードを携えての抗議だったが、この時は普段着の恰好だったため、一般の関心を引くことがなかったと話すシェーバーさん。そこで彼は注目を集めるため、パンツ一丁になって抗議をすることを思いついたという。

 このスタイルの抗議を始めてかれこれ3週間、シェーバーさんの行動には徐々に関心が集まってきた。特に自分と同じような医療用マリファナ使用者と知り合うことができたことは、大きな収穫だとシェーバーさんは取材に語っている。さらにその中には団体抗議を企画する人も出てきたという。

 

 

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