晩香披御神輿、完成間近!

バンクーバーですっかりおなじみになった「楽一」。お祭り好きのサークルだったものが、いまや日系人の心意気を表わす集団のシンボルとして定着した感がある。結成後、10年。本格的なバンクーバー・オリジナルの御神輿の完成も、あと一歩のところまでこぎつけた。7月1日カナダデイのサーモンフェスティバルとバンクーバー・ダウンタウンのパレードで未完成ながらも披露するという。これまでの歩みと、日本のお祭り文化がこのカナダの地に定着していく様、そして、今後の展望を「楽一」広報担当の清野健二さんに話を聞いた。

能のワークショップ「能Meetsカナダ」

能・笙Meetsカナダ 山井綱雄&佐藤尚美コンサート

5月7日〜19日までバンクーバー多文化協奏オーケストラ(VICO)主催による、「菊と楓」カナダ日本伝統音楽フェスティバルが開催され、バンクーバーなどでワークショップやコンサートが開かれた。5月12日の日系センター(バーナビー市)におけるコンサートでは、日本の伝統音楽を中心に演奏し、金春流の山井綱雄さんが率いる能楽師の方々とのコラボレーションが実現した。また、金春流の能楽師による能のワークショップが5月11日に開かれた。

港町のファッションショー、初めての開催

リッチモンド市のスティーブストンで5月26日にファッションとライフスタイルのショーが開かれた。これはスティーブストンでビジネスを経営する女性たちによる町の活性化を目的としたイベントだ。会場のArmy, Navy & Airforce Hallには300人以上の人が集まり大盛況となった。

UBC法学部松井茂記教授講演

今年5月3日、日本国憲法が施行されて66年となった。今夏7月には参議院議員選挙を控え、昨年誕生した自民党安倍政権は「憲法改正」に意欲を見せている。バンクーバーでは5月4日、バンクーバー九条の会とピース・フィロソフィ・センターの主催で、「安倍政権下での改憲の動きを論じる」と題した講演会が開催された。講演者はブリティッシュコロンビア大学法学部教授の松井茂記氏。憲法学、比較憲法学を専門とし、『日本国憲法を考える』(大阪大学出版会2003年)、『カナダの憲法‐多文化主義の国のかたち』(岩波書店2012年)などの著書がある。本紙では講演内容を要約して紹介する。

受け継がれる伝統。茶の湯の世界

茶道裏千家淡交会バンクーバー協会が50周年を迎え、その記念行事が5月11日、12日の両日行われた。11日には講演と茶道デモンストレーション及び呈茶(ていちゃ)に続き晩餐会、12日にはUBCの新渡戸紀念庭園内の茶室『一望庵』とロングハウスで記念茶会が開かれた。

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。