2019年8月8日 第32号

今年で第43回目となるパウエル祭。(メディアスポンサー:バンクーバー新報)毎年恒例のこの祭りはロング・ウィークエンド中の8月3日と4日にわたって開催された。ファーストネーションの土地で行われるこの行事だが、今年は野球団『バンクーバー朝日』で有名なオッペンハイマー公園は使われず、その周辺が会場となった。

 

︎メインのダイアモンド・ステージ

 

全てのコミュニティを尊重

 毎年増え続けるバンクーバーのホームレス。オッペンハイマー公園を訪れた人は『バンクーバー朝日』の面影などもなく、ただぎっしりとつまったホームレスのテントの多さにびっくりさせられる。その光景はBC州の住宅問題を象徴しているといっても過言ではない。会長のエディ・タカヤナギさん率いる実行委員会は、過去に強制退去を強いられたコミュニティーとして、今回は公園内の住民たちを移動させずに尊重しながらお祭りを演出した。

 

8月にふさわしい夏祭り

 初日の朝、会場近くのパウエル・ストリートに交通整理の警官が現れ、車の通行を止めて歩行者天国になった周辺道路上には屋台が集結した。太陽の光がギラギラと照りつける炎天下、暑さの中マイボトル持参で給水所に駆け込む人たちの姿が見られた。毎年確実に規模が拡大しているパウエル祭。高齢者や子供連れも多く、会場が屋内にも設けられてホッとした人も多かったはずだ。

 3日の11時半、メインとなったダイアモンド・ステージでは先住民族の祝福の儀式からオープニング・セレモニーが始まった。昨年就任した羽島隆在バンクーバー日本国総領事は今回が初めての参加。今年は日本とカナダの外交関係設立90年、在バンクーバー日本国総領事館開設130周年となる記念の年で、実行委員会と数多くのボランティアに感謝すると共に、このパウエル祭がこれからも末永く続くようにと英語と日本語両方で挨拶した。

 開会式と同時にデモエリア、ストリート・ステージ、子供テントなどの屋外や、バンクーバー仏教会、ファイアーホール劇場、バンクーバー日本語学校など屋内でもイベントが始まった。

 

何を食べるか迷うほどの豊富なメニュー

 夏祭りに欠かせないのが日本食。アレキサンダーとジャクソンストリートでは20店舗以上の屋台が登場し、昼前にはすでに行列ができていた。毎年ながらバンクーバーで日本食を求める人口の多さに驚く。キャべツの匂いの漂う鉄板焼きそばとコロッケの組み合わせ、そしてその隣ではシンプルなカレー、サーモン焼きの煙もあがる。どこも長蛇の列だったが、それぞれ多数のボランティアでテキパキと対応していた。「今日は暑すぎます〜」とうちわであおぎながら列に参加した人、「おなかは空いているけれど、並ぶのが嫌だからまずかき氷にします」とグループで分け合っていた学生たち、串ざしポテトや抹茶ドリンクを立ち食いして「もうお腹いっぱいになってしまった」と笑う人、テーブルで分け合って食べる家族連れなど、多くの来場者が和気あいあいと楽しそうに食べていた。

 毎年ながらパウエル祭は多国籍。インフォメーション・ブースでは常時入場者の質問に英語・日本語で対応していた。クラフト販売のブース辺りではパウエル祭特製Tシャツ、ドラえもんなどキャラクター入りの浴衣、手作りの和小物などをショッピングするカナダ人の姿も多く見られた。

 

日系のエンターテインメント

 毎年着物や浴衣姿の女性が多く見られるパウエル祭では、日本ならではの演出も欠かせない。大勢の担ぎ手が威勢よく神輿を担ぐバンクーバー楽一によるお神輿はもちろん糸東流空手、日本舞踊、太鼓など日本文化を象徴するパフォーマンスが多く繰り広げられた。日本から登場したアンサンブル・リベルタは、世界に類のない和楽器と洋楽器のコラボレーションを実演。武道、演劇、コーラス、さらに文化展示として生け花、映画、トークショーなど、とても1日では回りきれないので2日間の開催が必要なのもうなずける。昨年エミリーカーの学生によって開発されたジャンボ筆で書く屋外書道『足跡』にも親子参加が多く見られた。

 この日もボランティアによるZERO WASTEが徹底しており、ゴミ分別、回収がスムーズに行われた。この歴史的なパウエル祭は、今年も来場者に日本の夏祭り情緒を感じさせ大成功で幕を閉じた。

(取材 ジェナ・パーク)

 

実行委員代表のエディ・タカヤナギさん(左)

  

羽島隆在バンクーバー日本国総領事が開会のスピーチをした

 

インフォメーション・ブース

 

人気のお神輿

 

フードブース

 

フードブース

 

大人気の日本食

 

屋外書道『足跡』 

 

朝日軍の記念撮影コーナー

 

着物の女性たち

 

オッペンハイマー公園隣接テーブルで食事

  

日本語学校内も憩いの場

 

 

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