2020年3月5日 第10号

2月23日、ブリティッシュ・コロンビア州バーナビー市の日系文化センター・博物館で、ジャパンボウル・メトロバンクーバー大会が開かれた。 ジャパンボウルは1992年にワシントンDC日米協会が始め、現在世界各地で開かれている。 カナダではJETプログラム同窓会(JETAABC)が2018年から主催している。(メディアスポンサー:バンクーバー新報)

 

1位の「釣り人」チーム(右端は日本語教師)

 

日本についてどれだけ知っている?

 ジャパンボウルは日本語を学ぶメトロバンクーバー地区の高校生が2〜3人でチームを組み、日本語や日本についてのクイズに挑戦するものだ。今年は10校から65人、23チームが出場した。昨年と比べて出場者数が2倍以上になり、ジャパンボウルの認知度の高まりを感じさせる。

 開会式はDahazaのダイナミックな和太鼓の演奏でスタート。まず、羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事があいさつした。今年の日系合同コミュニティーの新年会でミニジャパンボウルがあったことに触れ、「出題された問題には自分も答えがわからないものがあった」と話した。そして「日本語や日本についての知識を試すチャンスだと思いますので、ぜひ頑張ってください」と出場者を激励した。

 予選は2つのパートに分かれており、それぞれ20問ずつを答案用紙に書き込む。全問題が終了し、用紙が回収された後の答え合わせでは、喜んだりがっかりしたりする声があちこちから上がった。この予選の結果から3つのチームが選ばれて決勝戦へ進んだ。

 午前の部を締めくくったのは、ゆりえほよよんさん。自身の声優やナレーターの仕事について説明し、CM画面やアニメに声を実際にあててみるワークショップをおこなった。3人の出場者がステージに上がり、アニメの画像に合わせながら声をあててみた。普段ほとんど話すことのない日本語を、ある程度のスピードで話すのは大変そうだったが、上手にこなしていて会場からは大きな拍手があがった。

日本への関心を高める

 午後の部は彩月会による盆踊りのワークショップから始まった。それほど複雑な踊りではなく初心者もとっつきやすい「炭坑節」、そしてアップテンポの「ダンシングヒーロー」へ移ったが、のみ込みが早いのは若者ならでは。楽しそうに踊っている様子が見られた。続いて、在バンクーバー日本国総領事館のスティーブ・シュバリエさんが、JETプログラムや交換留学プログラム、ワーキングホリデーについて説明した。その他、BC州で日本の文化に親しめる各種イベントを紹介した。

 決勝戦に進出したのは、ポートムーディー・セカンダリースクールから2チーム「釣り人」と「のりのりののり」、キラーニー・セカンダリースクールの「すてきなステーキ」。決勝戦はチームで答えを考える筆記方法と、早押しの問題とで構成されていた。問題は日本の歴史、文化、日本語の用法、ポップカルチャーなど多岐にわたる。好みや性格など人によってさまざまであることを何というかという質問に、「十人十色」と正しく答えられた出場者もいて、よく勉強しているなと感心した。また、メトロバンクーバー大会そのものも回を重ねるにつれ問題もレベルアップしているように感じられた。見事優勝を飾ったのは「釣り人」チーム。「のりのりののり」は2位、「すてきなステーキ」チームは3位となり、それぞれに賞状が授与された。

 最後にR.A.マックマス・セカンダリースクールの出場者5人で構成されたパプリカ・ガールズが、NHKの東京2020応援ソング「パプリカ」に合わせてダンスを披露した。ジャパンボウルが開催された当初より出場している学校では大会への認知度が高まっているようで、1校から4つもチームが出場しているところもあった。今後さらに多くの高校から出場が増えていくことで、日本語や日本への関心をさらに高めることにも役立つのではないだろうか。

(取材 大島多紀子)

 

2位の「のりのりののり」チーム(右端は日本語教師)

 

3位の「すてきなステーキ」チーム

 

大きな輪になって盆踊り

 

羽鳥隆在バンクーバー日本国総領事

 

決勝戦の様子

 

Dahazaによる和太鼓の演奏(写真提供 JETABC)

 

キュートな踊りを披露したパプリカ・ガールズ

 

ゆりえほよよんさん(左)とJETAABCのダニエル・マーカウィッツさん(写真提供 ゆりえほよよんさん)

 

 

 

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