やぐらの上から威勢のいい太鼓の音、華やかに踊る浴衣姿の人々、ヨーヨー釣りに綿あめ…。日本のお祭りの定番が揃った7月16日のブリティッシュ・コロンビア州リッチモンド市スティーブストン仏教会の夏祭りは、ことしも大勢の人で賑わった。

 

踊りを披露した彩月会の皆さんと岡井朝子総領事(左から6人目)

 

盆踊りで人とのつながり

 生田真見開教師から「この無縁社会にあって、盆踊りは人とのつながりを取り戻す機会」との挨拶の後、『東京音頭』『炭坑節』を含む全12曲が盆踊りで披露された。後半は一般の人たちも大勢加わって楽しい踊りの輪に。在バンクーバー日本国総領事館から岡井朝子総領事も浴衣姿で参加。「コミュニティでこれだけ盆踊りを盛り上げていただけていることに驚きました。一緒に踊って楽しかったです」と語り、踊り手たちが何曲も練習してこの日に臨んでいることに感心しきりだった。

子供向けの多彩な露店

 屋台には、前日から仕込んだお寺名物のチキン照り焼きとチャウメンのほか、すし弁当、ワッフル、かき氷などが出店。キッズコーナーでは、おもちゃの金魚すくい、バウンシーキャッスル、アートバルーンなど、数多くの出し物があり、親子の笑顔があふれていた。友人から噂を聞いて初めて来たというマミコさんは「子どもの楽しめるものがたくさん。きれいな芝生の仕切られた広い空間なので安心して遊ばせられます」とにっこり。太鼓グループやフラなどの踊りのエンターテイメントもあり、青空の下、夏のひとときを堪能できる会となった。

(取材 平野 香利)

 

大人も子供も盆踊りを楽しんで

 

金魚釣りが楽しかったという空君と桜ちゃん

 

ヨーヨー釣りも人気

 

 

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