6月23日、ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー、ダウンタウンのインターナショナルビレッジ内にある画廊、インターナショナル・アート・ギャラリーにて、東アジア合同絵画展「Spirit of Harmony」の記者会見が行われた。これは東アジアの4カ国、中国、日本、韓国、台湾の画家たちや、それぞれの国の出身者でバンクーバーに拠点を置く画家たちによる合同絵画展である。第1回(Phase I)は10月22日から28日、第2回(Phase II)は11月1日から19日、バーナビー市の日系文化センター・博物館で開催される。どちらでも盛大なオープニングセレモニーが行われ、それぞれの国の民族楽器の演奏などが催される予定である。

 

運営委員会、記者会見に参加した画家たちとスポンサーたち

 

 記者会見は「Spirit of Harmony」の運営委員会によって行われ、司会と進行はジョン・チャン運営委員会会長によって進められた。この絵画展の目的は文化交流、4カ国の理解の深め合い、さらにはカナダコミュニティと参加国の協力関係と友好を深めることである。絵画展のスポンサーは一般人や民間企業、画廊からの寄付のみで成り立っていると相談役のジャン・ウォールズ教授が語った。共同主催者は、上海絵画書道学会、日系文化センター・博物館、Covan02 Art Gallery Vancouverを初めとする画廊や博物館、学会など。

 この絵画展はバンクーバーだけではなく、BC州全体からの賛同を受けている。ジョン・チャン会長は、歓迎の手紙が続々と運営委員会に届いていると延べ、何通かを紹介した。まずはBC州のクリスティ・クラーク州首相による手紙が読まれた。「BC州でこのような素晴らしい絵画展が開かれ、国際的交流が可能となったことをとても光栄に思う」と主催者やスポンサーへの感謝を伝えた。続いてバンクーバー市長、サレー市長、リッチモンド市長らの手紙も読みあげられた。市長らはこの絵画展が開催される喜び、そして歓迎の言葉をつづっていた。

 続いて、絵画展に参加する画家たちが紹介された。各国で活躍する画家は、それぞれ4人ずつが招かれる。地元バンクーバーを拠点に活躍する4人の画家も紹介され、拍手が贈られた。参加予定の日本人画家を紹介したのはBC州で活躍する画家で、運営委員会の一員でもあるジョイス・カミクラ氏。

 最後にジョン・チャン会長によって、会見に参加したスポンサーが紹介され、感謝状が授与された。  東アジアでの国家間の摩擦や緊張が日々のニュースで流れる現代、このような催しは日本人としてもとても嬉しいことである。「芸術に国境はない」という言葉はまさにこれを指すのであろう。東アジアの一致団結、友好関係の深め合いに対する主催者側の熱意が、絵画展のタイトルである「Spirit of Harmony」(調和の精神)という言葉に込められているのがわかる。

(取材 榊原 理人)

 

運営委員会会長ジョン・チャン氏

 

参加する日本人画家たちを紹介するジョイス・カミクラ氏

 

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