ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーのダウンタウンにあるパン・パシフィック・ホテルのギャラリーで7月2日まで開催中のガラス作品の展覧会「和・Aesthetics of Migrant Souls」の一環として、6月21日、バンクーバーのターミナル・シティ・グラス・コープにおいて、ガラス工芸のデモンストレーションがあった。

 

(左から)ガラス製品を製作中の餌取千佳さんと竹ノ内直子さん

 

 吹きガラスの実演をしたのは竹ノ内直子さんとアシスタントの餌取千佳さん。展示会にも出されている作品と類似のものを創作。

 最初は水あめのような小さなガラスが竹ノ内さんの手によって、回したり、振ったり、伸ばしたり、切ったりされて制作されていく過程は、まさに手品のよう。実演を始めたら、約5キロはある吹き竿と呼ばれる金属管を一瞬も休ませることなく回転させ、溶解炉へ入れてはまた回転させる。作品完成までの約45分間、ときおり笑顔を見せて穏やかに作品を作成していたが、その工程はまさに「熱い」肉体労働。熟練の勘と技により、見事に美しいオブジェが完成した。竹ノ内さんは「バンクーバーは日本よりも買う人も多く、マーケットが広い。若手の作家たちにも広くチャンスを与えてくれる。これからも実際の体験や人生を反映した作品をつくるように頑張っていきたい」とコメント。

 藤田えみさんと山中幾世さんもそれぞれのガラス工芸を実演。集まった人々は2人がバーナーでガラスを溶かし作品ができる工程に熱い視線を送った。山中さんはガラスの魅力を「火で形を変えていき、無限の可能性を秘めているところ」と説明。

 作家のひらめきや感性次第でどんな形にもできるガラス。まさに「無限」の可能性を秘めている。ガラスの魅力に取りつかれた日本人女性アーティストたち。日本人にしかない技で、今後ますますの活躍が期待される。

(取材 福安 恵子)

 

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