SELCイングリッシュランゲージセンターでは昨年11月に一ヶ月にわたり、学生や講師、そして学校事務スタッフに向けて焼いたパンやケーキなどを売り、シリア難民救済のための基金活動キャンペーンを行いました。

 

SELCのスタッフ 

 

 そのキャンペーンはHedy先生が中心となって実施され、全ての食べ物の準備がなされました。SELCには英語学校とキャリアカレッジがありますが、全校の学生がこの活動に参加し、募金を行いました。その結果、募金総額$557.30を集めることができました。そして私たちは、最近、シリアからの難民として受け入れられた5人家族を助けようとしているキツラノ・クリスチャン・コミュニティ・チャーチへ募金を決定しました。この教会では募金目標を$60,000として募金活動を続けており、少額ではありますが、私たちの集めた募金を寄付しました。

 私たちはこのイベントを通して募金の大切さを再認識するとともに、自分たちの学校の学生たちにパンを買ってもらうことで人の人生を助けることができるということを学ぶことができたと思います。SELCはこれからも助けを必要としている人たちのために多くのパンを売ることを計画しています。

 またSELCでは別途、グレーター・バンクーバー・フード・バンク主催のフードドライブという活動を実施しました。フードドライブ(food drive)とは、家庭で封を切らないまま保管されていたり余っている食料品を持ち寄って、食べ物が自由に手に入らない団体や個人を支援するための活動です。北米の多くの地域では このような活動を実施する人や団体が多くあることを先生方から伺い、 私達の学校でもこの活動を実施しました。

 学生たちは、寄付品の合計量が少しでも多くなるようにとクラス毎に数を競い合いました。各教室にフードドライブの箱を設置し、その箱に缶詰やシリアルなどの賞味期限の長い食べ物を入れました。 約1ヶ月かけて活動を実施し、集められた食料品は約200点に達しました。さらに寄付金として$443.60を集めることができました。寄付金1ドルにつき缶詰が3つ購入できるため、今回の寄付金では1500品もの食料を購入することができることになりました。全ての食料品と寄付金は 12月18日に無事寄付されました。

 参加した学生たちは、日本、韓国、ブラジル、スペイン、ロシアなど、様々です。各々の国で各々の考え方があり、活動を通して彼らと意見交換をできたことも貴重な機会であったと思います。語学学校を通して、このような活動に参加できたことを感謝し、食料を受け取る方々にとって素敵なクリスマス・プレゼントとなることを願っています。    

(記事提供 道玄奈緒美&稲葉朋)

 

フード・ドライブ

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。