新年をみんなでにぎやかに迎える

1月9日、バーナビー市の日系文化センター・博物館で、恒例の日系コミュニティ合同新年会が開催された。これは、グレーターバンクーバーJCCA(日系カナダ市民協会)、日系文化センター・博物館、日系シニアズ・ヘルスケア住宅協会による共催で、20の協賛団体、在バンクーバー日本国総領事館の後援により行われた。今年もチケットは完売、240人の出席者が集う盛大なパーティーとなった。

 

「ダンシングヒーロー」を踊る参加者の中には、岡田誠司総領事夫妻の姿も

 

大勢の人と新年を祝えることに感謝して

 会場となったイベントホールには、小さな子供からシニアまで、さまざまな年代の人たちが一堂に会し新年を祝った。大和奈緒美さんと福島竜さんが司会を務め、合同新年会実行委員のルース・コールさんが開会の挨拶をした。そして、バーナビー・エドモンズ地区のラジ・チョーハン州政府議員、デレク・コリガン・バーナビー市長の代理として出席したアン・カン市議がそれぞれ挨拶に立った。続いて、岡田誠司総領事が「今日この会場に来る途中、美しい山々の景色を眺め、改めてバンクーバーやバーナビーが素晴らしいところだと思いました。混沌とした世界情勢の中、カナダの多文化主義政策が世界中で適用されれば、世界はもっと平和になり、いろいろな問題も解決されるのではないかと思います」と述べ、「2016年がみなさまにとって素晴らしい年になりますように」と乾杯の音頭をとった。

 

美味しい食事と歓談のひととき

 今年もイズミヤが提供するビュッフェディナーには、数の子、昆布巻き、黒豆などのお節料理、何種類もの寿司、焼きそば、焼き鳥などさまざまなメニューが並んだ。どのテーブルでも美味しい食事を囲み、家族や友人と談笑しながら楽しんでいる様子がうかがえた。そして、今年も日系コミュニティ・トリビア・ゲームが実施された。これは、カナダや日本についてや、日系コミュニティに関する10の質問が配られ、テーブルごとに答えを考えるというもの。他のテーブルの人に聞くのは構わないが、スマホなどで検索するのはご法度だ。永野万蔵氏はカナダのどの都市に何年に到着したか、という日系の歴史に関することから、この新年会の参加者の中で平成生まれは何人いると思うか、という推測するしかないようなものまで、難問にみなさん四苦八苦している様子。答え合わせでは、北陸新幹線で東京〜金沢間はどのくらいの時間を要するかという問題の答えが2時間28分で、1分単位まで正確に答えられたテーブルのみが正解、というなかなかの手厳しさ。合計20点中9点を獲得したテーブルが4つあり、最後はじゃんけんで決着がついた。

 

クイズに踊りとにぎやかに

 たくさんの人が協力した50/50ラッフルチケットは1830ドルの売り上げとなり、その半額は合同新年会運営費にあてられ、残り半額は5人の当選者に180ドルずつ渡された。ドアプライズは、コーストホテルの宿泊券やリステルホテルの宿泊券&お食事券がそれぞれ1人ずつに当選。最後に、彩月会のみなさんが「一緒に踊りましょう」と参加者に踊り方を説明し、「太陽」と「ダンシングヒーロー」の2曲を会場中で踊った。特に、2曲目はアップテンポの曲に日本舞踊的味つけの踊りで大いに盛り上がった。楽しい笑い声でいっぱいの新年会は、エリック束川実行委員長の挨拶で幕を閉じた。

(取材 大島多紀子)

 

24のテーブルが設置され満員御礼状態の会場内

 

「バーナビーは多民族が互いを尊重しあってコミュニティを形成している素晴らしい市です」と挨拶した、ラジ・チョーハン州政府議員。後ろは司会の大和奈緒美さんと福島竜さん

 

新年の挨拶と共に乾杯の音頭をとった、在バンクーバー日本国総領事岡田誠司氏

 

イズミヤ特製の豪華な食事も楽しみのひとつ

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。