2019年5月16日 第20号

バンクーバー新報に20年以上掲載された、故、百々子・鈴木・パウルス師による人気コラムを、さらに加筆しながらヨガに関連した内容を連載しています。


足の赤信号・太もも編1

本回は私たちの体の土台である“足”の退化度をチェックしてみましょう。(『老化』はやむをえない場合もありますが、『退化』は各人の知識や努力で“進化”に変えられます。自分の体です。丈夫で長持ちするよう努力しましょう!) ◆チェック  まずは図のようにあおむけに寝、片足を床と90度になるよう上げてみます。

かかとを天井にグッと押すようにふくらはぎを伸ばした状態で、ひざがきちんと伸びますか?

足がきちんと伸びれば「〇」
ひざが曲がれば   「X」

 「X」の方は太ももの後側(ハムストリング)が縮んで柔軟性がおちている証拠。

 これは足の退化であり、そのまま放ったらかしにしておくことで(姿勢がくずれる→全身の血行が悪くなる→足、腰の筋肉全体の退化のひきがね→ひざ、腰の痛み、凝る、つる、しびれる、冷える、むくむ、だるい、etc…)という症状がいつか必ず出てくる、ということです。 また意外にもよく運動をし、筋肉を鍛えている方でもハムストリングは結構固い方がいて「×」になることも…。これは筋肉の“力”はあっても“柔軟性”には欠けている証拠で、その筋肉のアンバランスが運動中の肉ばなれ、ねんざなどのケガや腰、ひざの痛みにつながります。

 とにかく「X」の人は悲嘆にくれる暇はありません。一刻も早く「ヨガ」をしましょう!次のポーズがお勧めです。

 

足の若さを保つヨガのポーズ

(1)右足を伸ばし左足は足の裏を右足内側につけるように曲げる。
(2)息を吐きながらゆっくり伸ばしている足の方へまっすぐ前屈してゆく。
(3)自然呼吸で15秒程、足の後側(ハムストリング)がゆったり伸びるのを感じながらポーズをとる。
(4)息を吐きつつもとへもどる。(2〜3回する。反対側も同様)

※注意!
・決してはずみをつけない。
・伸びている足が内側や外側に倒れない。 (ひざもつま先もまっすぐ天井に向いている。) ヘンに足を倒したまましていると逆に腰を痛めます。

 はじめはつらいポーズですが一回伸ばすことに「1日分足の退化が抑えられ、足が若返る」「痛みやだるさがとれる」と信じて行いましょう。これは夜中に足がつって眠れなかった方がつらくなくなったという、よいポーズでもあります。

 体は適切に使っていないと必ず退化します。特に一番最初に弱ってくる“足”から使っていきましょう。次回は6月の第3週目に続きます。おたのしみに!

 

≪和子からの一言≫
足の後(ハムストリング)の衰え、縮みは立つときの姿勢にもとても関係してきます。猫背やがに股にも影響します。足の若さを保つポーズは、姿勢を美しく保ち、「若さ」を保つポーズなのです。ヨガでしなやかな筋肉をつけ、体の内側から外側まで若さを保っていきましょう。

〜KazukoヨガではMomokoヨガを継承し、シニアや初心者の方でもできるやさしいオールレベルのヨガを行っています〜

 

●日本語によるヨガレッスン・スケジュール●

<午前のクラス>
(火)10:00〜11:00 Balance Acupuncture & Yoga(4338 Main St. Vancouver)
(水)10:15〜11:15 日系センター内 武道場 (6688 Southoaks Cr. Burnaby)
(木)10:00〜11:00 プレゼンテーションハウス (333 Chesterfield, North Vancouver)
(金)10:00〜11:00 キツラノスタジオ (1680 West 6th Ave. Vancouver)

<午後のクラス>
(火)1:30〜2:30スティーブストンコミュニティセンター (4111 Moncton St. Richmond)

プライベートレッスンなどはお気軽にお問合せください。

ヨガ・インストラクター 池側和子
778-891-9917/This email address is being protected from spambots. You need JavaScript enabled to view it.

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。