2017年6月1日 第22号

 メジャーリーグサッカー(MLS)バンクーバー・ホワイトキャップスFCは5月27日に、ホームBCプレースでD.C.ユナイテッドと対戦し、0ー1で惜敗した。

 前半から積極的に攻め何度も得点好機を作ったが、放ったシュートは相手ゴールキーパーの好守に阻まれ、ゴールポストに当たり、ゴールラインを割ることはなかった。

 決定的なペナルティ・キック(PK)の好機も、MFテチェラ(#13)が外し無得点。一方ユナイテッドは後半のPKを確実に決め、これが決勝点となった。ホワイトキャップスのホームでの連勝は3で止まった。次は6月2日、ホームでアトランタ・ユナイテッドと対戦する。

 また、5月30日にモントリオールで行われたカナディアン・チャンピオンズリーグ準決勝第2戦は2ー4でインパクトに敗れた。この結果、両チーム1勝1敗となり得失点差でインパクトが決勝進出を決めた。

 

 

2017年6月1日 第22号

 ブリティッシュ・コロンビア州南部の各地で5月29日夕方、普段より低く飛ぶエアカナダの旅客機が、戦闘機のような小型機に追尾されている様子を多くの人が目撃した。

 地元メディアには、目撃者からの連絡が相次ぎ、最悪の事態を憂う声が多く聞かれたという。

 しかし実際のところ、これはエアカナダの宣伝用撮影だった。この日の午後、エアカナダは自社のツイッターで、この件を予告していたが、メディア向けのプレスリリースは出していなかった。多くの人が見た、旅客機に接近するジェット戦闘機のような飛行機は、撮影のための小型ビジネスジェット機だった。同航空会社は先日、新塗装パターンを発表しているが、今回はそのパターンに塗られた新型機、ボーイング787型機を使用しての撮影だった。

 この件に関するコメントを求められたエアカナダは、ツイッターを確認するよう回答している。また過去2年間に行われた2回の撮影時にも、同社は一般市民のほかメディア、バンクーバー国際空港、さらに警察消防にツイッターを通じて連絡してきたと付け加えている。

 

 

2017年6月1日 第22号

 オンタリオ州北部で5月17日、熊猟に出かけていたハンターが、クマに襲われた。またその時の様子を捉えた、彼が身に着けていたカメラの動画がインターネット上で公開された。

 狩猟用アーチェリーで熊猟を行っていたのは、リチャード・ウィーズリーさん。同州北部、ティミンズとサンダーベイの中間あたりにある、人口約5千人の町ハーストの近くの林道で、ブラック・ベアーと遭遇した。

 この時の様子を捉えた動画を見ると、林道わきの倒木の間にしゃがみこんでいたウィーズリーさんに気が付いた熊は、最初は立ち止まって様子をうかがっていたようだが、やがて彼を目がけて全速力で迫ってきた。

 そのスピードはあまりに早く、構えていた弓に矢をつがえる間もなかったウィーズリーさんは立ち上がり、低い唸り声をあげて威嚇したものの、その直後熊に張り倒された。しかし何とか熊を追い払うことができたウィーズリーさんは、ひじに打撲を負っただけですんだ。

 メディアの取材に対しウィーズリーさんは、普通の熊だと人間の脅し声を聞けば、きびすを返して逃げ出すものだが、この熊は違ったと話している。また、あとから動画を見直してみると、自分が威嚇のために低い声を上げたのは、熊に戦いを挑んでいるようで最善の方法ではなかったと付け加えている。

 ウィーズリーさんは、襲ってくるときの熊の予想以上の速さを多くの人に教訓として伝えたいと思い、インターネット上の気象情報のサイトに、この動画を公開したと、彼自身が動画の中で語っている。

 

 

2017年6月1日 第22号

 オンタリオ州トロント近郊の病院から5月27日深夜、止めてあった救急車に男が乗り込み逃走した。通報を受けた警察が追跡を開始、約5時間後に犯人を逮捕した。

 事件が起こったのは、トロントの西100キロメートルほどにある人口約13万人の都市ケンブリッジの、ケンブリッジ記念病院。ちょうど深夜ごろ、キーが付いたままだった救急車に男が突然乗り込み、看板をなぎ倒しながら車を急発進させた。そばに救急隊員はいたものの、男が隠れていたことには救急車が走り出すまで気が付かなかったという。

 同地域を管轄するウォータールー警察のパトカーがやがて、高速401号線をトロント方面に向かう同車両を発見。男はサイレンを鳴らしながら不規則な運転をしていたという。その後も東進を続ける救急車の追跡は、オンタリオ州警察が引き継ぎ、何度か車の停止を試みたものの、うまくいかなかった。車はやがて北に転進、トロントの北の街ニューマーケットを午前2時前に通過する際、ヨーク郡警察も救急車の停止を試みるも失敗に終わった。

 さらに国道10号線を北上し続けた車は、ジョージアン湾の南岸に到達、国道26号線を東進。沿岸の町ワサガ・ビーチに差し掛かったところで、警察が設置した車両停止装置(スパイク・ベルト)によりタイヤがパンクさせられ、ついに停止したのは、午前6時半すぎのことだった。警察は運転していた男を、危険運転行為、窃盗、および警察の制止を無視した容疑で逮捕した。

 オンタリオ州警察によると、この男は29歳で住所不定とのこと。また5時間にわたるカーチェイスが、交通量の少ない深夜から未明にかけて起こったことは、不幸中の幸いだったと語っている。

 

 

2017年6月1日 第22号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバー市内の公園で、必要な許可を得ていなかったために、地元民のためのヨガクラスが中止に追い込まれた。

 この公園は、マウント・プリーザント地区にあるデュード・チリング(Dude Chilling)公園。

 ここで何年もの間、一日に2回のヨガクラスを開催してきたのは、デュード・チリング・ヨガ・グループ(Dude Chilling Yoga Collective)。クラスはすべてのレベルの参加者向けで、会費は無料。寄付を募るだけだった。

 市当局から、クラス継続のためには許可を得ることが必要と告げられた同グループは、そのフェイスブックで、ここ何年かの間は法的にグレーなエリアで活動を続けてきたが、所定の手続きに必要な組織を構成したり、申請料を支払ったりすることはできないため、残念ながらクラスを閉鎖すると宣言している。

 そもそも市営の公園は、個人のレクリエーション目的には制限がない。しかし当局のウェブサイトによると、たとえ無料であっても『組織だったレクリエーション活動』には、少なくとも4カ月前に申請し許可を取得、さらに保険にも加入する必要があるとされている。

 また、その例として、フィットネス・クラス、ブートキャンプ、水泳教室、犬のしつけ教室などのほか、ヨガ・クラスが挙げられている。さらにウェブサイトは、許可の審査はコミュニティの健全性、活動の安全性の目的から行われると説明している。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。