2017年12月14日 第50号

 メジャーリーグサッカー(MLS)の決勝戦MLS杯が9日トロントで行われ、トロントFCが優勝した。

 対戦は、昨季と同じ顔合わせとなった。東カンファレンスで優勝したトロントFCと、西カンファレンスはシアトル・サウンダーズFC。昨季はサウンダーズが優勝した。

 今季雪辱に燃えるトロントFCは、今季東カンファレンスを独走。プレーオフに入っても予想通り勝ち進みMLS杯に進出した。

 一方、サウンダーズはレギュラーシーズンでは最後までバンクーバー・ホワイトキャップスFC、ポートランド・ティンバーズと三つ巴の争いをしたが、2位でプレーオフへ進出。しかしきっちりと今年もMLS杯決勝に駒を進めた。

 先制したのはトロント。67分、FWアルティドアがFWジョビンコのアシストでゴールを決め1‐0。さらにアディショナルタイムにも追加点をあげ、2‐0で勝利し優勝を決めた。トロントに所属している日本人選手遠藤翼は登録選手には入っていなかった。

 11日にはトロントで優勝パレードを行い、ファンと共に喜びを分かち合った。

 

 

2017年12月14日 第50号

 ナショナル・ジオグラフィックのカナダ人フォトジャーナリストで、海を守る活動団体シーレガシーの共同創設者ポール・ニックレンさんのビデオ映像が話題となっている。餓死寸前と思われる痩せこけたホッキョクグマが餌を探す映像に衝撃が走った。これはカナダのヌナブト準州バフィン・アイランド付近で今年7月にシーレガシーによって撮影されたもので、環境問題の重大さを伝えている。

 映像は12月5日にインターネットで公開され、すでに1万回もの視聴があるという。ニックレンさんは「見るに堪えない映像」とコメントを添え、早急に対策を講じる必要性を訴えた。

 ホッキョクグマについては、マニトバ州北部での調査で1980年代から比べると約3分の1に減少していることが分かっている。科学者の中にはこれから100年から150年で絶滅する可能性があると警鐘を鳴らしている人もいる。シーレガシーはこうした事態となった原因の一つに、地球温暖化をあげている。地球の気温が上昇し、北極の氷の融解が進んでいるため、ホッキョクグマが冬に十分にエサをとれる期間が減っているとみている。

 今回撮影された映像に映っているホッキョクグマについて、ケガや高齢が原因の可能性もあるとも言われているが、地球温暖化について温室効果ガス排出量削減などの対策が早急に必要、とシーレガシー共同創設者クリスティナ・ミッターメイアさんは訴えている。

 

 

2017年12月14日 第50号

 年の瀬が近づき様々な来年のカレンダーが出回ってきているが、そんな中で発売されたカナダのトルドー首相の壁掛けカレンダーが、物議をかもしている。

 このカレンダーを出版したのは、ファッションやインテリア・デザイン、写真集などの書籍を手掛ける、ニューヨークのリッツォリ社。赤の背景色やピンクのハートなどで飾られた表紙には、スーツ姿のトルドー首相の隣に『私のカナダ人ボーイフレンド』というタイトルが添えられている。バレンタインデーがある2月も、やはりピンク色の背景に、両手でハートマークを作ったトルドー首相に、『ジャスティンは私の思いのすべてを、その両手で受け止めてくれた』というコメントが添えられている。

 オンラインショッピングのサイトの評価では、「以前のスティーブン・ハーパー前首相のカレンダーよりはるかにいい」という好意的なものから、「このカレンダーの紙質は、修理中の車のオイル漏れを受け止めるのに最高だな」という否定的なものまで様々。

 このカレンダーのアイデアは、トルドー首相のニュースを見ていてひらめいたと、リッツォリ社の共同編集者ロブ・パールマンさんはカナダのメディアの取材に答えている。「トルドー首相がどんな内容を話していたかは覚えていないが、彼のかもし出す雰囲気と人気度に気づき、カレンダーを思いついた」と、パールマンさん。

 また彼は、重苦しいニュースが飛び交うこの時代には、こうした息抜きができるコメディチックなカレンダーが必要だと説明している。なお、このカレンダーは、同社の2018年カレンダーのカタログには間に合わず、営業的には出遅れた形となった。それでもトルドー首相の人気度により、小売店はこのカレンダーをどんどん仕入れているという。

 この件について首相広報担当秘書は、コメントを控えている。

 

 

2017年12月14日 第50号

 オンタリオ州トロント北部で、学校帰りにスクールバスから降りようとした少女が乗降口から転落し、頭部にけがを負う事故が起きた。

 場所はノースヨーク地区のファルスタッフ・アベニュー。11月30日、学校帰りのナディア・シークちゃん(5歳)を迎えに出ていた母親のハリマ・シークさんは、乗降口に姿を現した娘が、次の瞬間に転げ落ちるところを目撃した。

 そのまま道路に頭を打ち付けたナディアちゃん、おでこに大きなこぶができたほか、鼻から出血するけがを負った。その時の様子をいとこが撮影した画像は、オンライン上で公開されている。すぐさま娘を抱き上げたシークさんが、何が起こったのか聞いたところ、ナディアちゃんは後ろから誰かに押されたようだったと答えている。

 またこの時スクールバスの運転手は、自分には関係がないといった態度で、あらぬ方を見ていた、とシークさんはメディアに語っている。

 またシークさんは、学校や教育委員会の対応に不備があり、児童の安全確保に関する基準を改善すべきだと述べている。事故は11月30日に起こったのに、ナディアちゃんが通うメープルリーフ小学校の校長が事故の報告を受けたのは翌週12月4日になってからだった。トロント地区教育委員会は、事故翌日は教員研修日で学校が休みだったため、翌週まで連絡が取れなかったと説明してる。

 その後、教育委員会とスクールバスを運営する会社はこの件を正式に傷害事故として扱うこととし、調査を開始した。教育委員会は5日になって、同小学校の5年生がナディアちゃんを後ろから押したことを明らかにした。しかし、この児童に何らかの指導が行われるのかどうかについては、触れなかった。

 当時のバス運転手ピーター・キムさんは、自分はこの事故に気がつかなかったとメディアの取材に話している。もし気づいたなら、バスを発進させず、その場で事故の報告をしていただろう、とも付け加えていた。

 当のナディアちゃんは事故のショックから立ち直れず、4日は学校を休んだという。

 

 

2017年12月14日 第50号

 ユダヤ教の年中行事の一つ、ハヌカーが近づくにつれて、各地のユダヤ教コミュニティはその準備に追われている。

 ブリティッシュ・コロンビア州リッチモンドのユダヤ教会堂バイト・シナゴーグと、ユダヤ人団体ハバッド・リッチモンドは、毎年恒例となっている、同市中央図書館前に設置される儀式用の燭台の点火式を17日午後4時から行う。

 この燭台は高さ約7・5メートルの鉄製で、世界でも有数の大きさを誇る。デザインはカナダを代表する建築家、故アーサー・エリクソン氏によるもの。

 同じく同市内にあるベス・ティクバー・シナゴーグの指導者(ラビ)アダム・ルービン司祭によると、この祭りの故事にちなんでハヌカーの期間中はジャガイモのパンケーキやドーナツなど、油に関する食べ物がふんだんに用意されるため、食事には気を付ける必要があると取材に答えていた。

 このほか、この燭台を自作する工作教室が、同市内の建材用具小売店ホーム・ディーポで先日、開催された。訪れた家族連れなど300人近くの人は、同店が用意した木材を釘や接着剤で組み合わせ、思い思いの燭台を作っていた。

 また、ろうそくを刺す部分には、ハバッド・リッチモンドが用意した、拳銃の弾丸の空薬きょうが使われた。これについて同団体は、戦争の象徴である空薬きょうを、燭台のろうそくという光と命のもとに変える意味を込めた、とメディアに説明していた。

 

 

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