2019年8月15日 第33号

 ブリティッシュ・コロンビア州バンクーバーの北約70キロメートルにあるスコーミッシュで10日未明、観光名所の一つであるロープウェイのワイヤーロープが切れ、吊り下げられていた30台のゴンドラが地上に落下した。

 2014年にオープンしたシー・トゥー・スカイ・ゴンドラは、リゾート観光地ウィスラーへ向かう高速99号線脇にある地上駅から、標高885メートルにあるサミット・ロッジ駅を約10分で結ぶロープウェイ。ここから見下ろすハウ・サウンドの景色や、その先のいくつもの登山道などが人気となっている。

 開業当初は20台だったゴンドラは、今年6月に10台が追加され、輸送能力が強化されたばかりだった。

 ワイヤーロープが切れたのは、当直の職員によると午前4時頃とみられる。ゴンドラの定員は8人なので、ロープウェイ全体では最大240人の利用客が乗れることになるが、事故が起こったのは営業開始前だったため、けが人などは出なかった。また付近でキャンプをしていた人も、この時間に金属が擦れ合ったりぶつかり合ったりするような大きな音を聞いている。

 ロープウェイを支えるワイヤーケーブルは、元となる鋼線をよって束ねたストランドと呼ばれる束を6つ、中心となる心鋼のまわりにより合わせたもので、直径は55ミリ。ロープウェイ運営会社ジェネラルマネジャーのカービー・ブラウンさんは、このロープは通常の運行のほか、想定される気象条件に耐えられるものだと取材に説明している。また、つい最近行われた定期検査でも、全く異状はなかったと付け加えている。

 現場検証を行っているカナダ連邦警察(RCMP)は、BC州労働基準監督署(WorkSafe BC)や産業保安監督局(Technical Safety BC)と協力して、ワイヤーロープが何らかの損傷から破断したのか、それとも何者かが故意に切断したのか調査を進めている。現在のところRCMPは、故意に切断されたものとして、犯罪として捜査を進めている。

 この事件による運営会社の損害は、施設だけで100万ドルを超えるとみられている。さらに捜査が長引いた場合、運営再開までにどれくらいかかるかもわからず、その期間の運用益の損失も加わってくる。

 なお同ロープウェイでは、開業直前の2014年2月、無人のゴンドラがワイヤーロープから脱落、地上に落下する事故が起きている。

 

 

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