2019年8月15日 第33号

 カナダ保健省は9日、薬代を引き下げるためにこれまでの制度を見直すと発表した。カナダは世界的に見て薬代が高いとされているため、制度を見直し国民の負担を軽減するのが狙いと説明している。

 カナダの薬代が実際に国民に重い負担となるほど高いかを検討、検討委員会の制度変更、他国との価格比較などをこれから行い、2020年7月1日には変更を実施する予定としている。ただし自由党が選挙で政権維持できればという条件になる。

 保健省によれば、そうして実施された制度変更により10年で約130億ドルの薬代を国民が節約できると試算している。

 カナダ国内の薬代については、7月31日にアメリカのトランプ政権がアメリカ国民にアメリカより安いカナダの薬を購入することを合法とすることを検討していると発表した。

 現在でもアメリカから安いカナダの薬を求めてやって来ることがしばしばニュースになるが、合法化されればさらにそうした人々が増加し、カナダ国民が購入する薬代が高騰するのではないかと不安視する声が上がっている。

 カナダでは薬代はアメリカよりも一般的に安いが、カナダ国民にとっては健康保険対象外のため薬は一般的に高いとの認識がある。

 自由党は薬代も健康保険の対象とする保険改革を選挙での争点の一つとしているため、次の選挙では包括的な健康保険制度を訴えている新民主党との違いをどう打ち出すのかにも注目されている。

 

 

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