2019年8月15日 第33号

 ブリティッシュ・コロンビア(BC)州政府は8日、ノースバンクーバー市に新しく緊急ケアセンターを設置すると発表した。

 記者会見したBC州エイドリアン・ディクス保健相は、これで多くの市民が緊急時でもアポを取ったその日に対応してくれる施設を持つことができ、ファミリードクターを持たない市民にも対応できる施設ができると語った。

 施設設置の目的は、緊急を要するが命に直接かかわらない患者への迅速な対応と、ファミリードクターを持たない市民へのケアにあるという。

 ディクス保健相はノースバンクーバーにはライオンズゲート病院が近くにあるが、これで病院の緊急センターもその役目を今回のケアセンターへ移すことができ病院側の負担軽減にもなると説明した。

 保健省によれば、現在ノースバンクーバー、ウエストバンクーバー市民の約16パーセントがファミリードクターを持たないという。

 センターはノースバンクーバー市の221ウエストエスプラナード通りに開業する。ここは先住民族スコーミッシュネーション地区のすぐ近くで、公共交通機関のハブになるロンズデールキーシーバス乗り場から2ブロックとアクセスが良いロケーションとなっている。

 開業時間は月曜から土曜日は午前8時から午後10時まで、日曜日は午前9時から午後5時まで。

 設置費用は州政府が195万ドルを充て、年間運営費は338万ドルと試算している。

 運営はバンクーバー・コースタル・ヘルスが担当、医師4人、ナースプラックティショナー2人、看護師7人、ソーシャルワーカー2人が充てられる。

 

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