2018年1月1日 第1号

 カナダ統計局は2015年にカナダ人が消費したマリファナは50億ドルから62億ドルの価値があるとの試算を12月18日に発表した。

 カナダのワイン市場が約70億ドル。その規模に匹敵するという。ビール市場が92億ドル。マリファナはその約3分の2にあたる。今回の試算は、マリファナ1グラム当たり、7・14ドルから8・84ドルと価格設定して計算されている。

 マリファナの消費量は1960年代から2015年までをみると確実に増加しているという。統計局によると、1960年代、70年代は若者世代が中心だったが、2015年までには約3分の2が25歳以上の大人で、特にベビーブーマーと言われる世代での消費量が大きく、若い世代では5・8パーセントと比較的少ないことも明らかになった。

 カナダ統計局は、来年7月にマリファナ合法化を目指す自由党政権の政策を前に、合法化前後の推移を図るためマリファナの使用に関するデータを収集すると発表していた。今回の報告では15歳以上の2015年マリファナ使用者数は490万人と試算している。この中には、嗜好品として楽しむ人以外に、医療目的で使用している人も含まれている。マリファナ消費量は698トン、10年前の484トンから大きく増加している。

 

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。