2016年7月28日 第31号

 国内の10州3準州首相が一堂に会す毎年夏に開催される州首相会議で、国内の州間自由取引が可能になることが決まった。

 ユーコン準州ホワイトホースで開催されていた今年の州首相会議は最終日の22日、議長を務めるユーコン準州ダレル・パスロスキー州首相が記者会見し、国内の州の間で禁止されていた自由取引を解禁することで決定したと発表した。

 これまで州間の商業取引は23年前の取り決めで禁止されていた。これに対し、国内産業や個人ビジネスからは、ビジネスの妨げになるとして解禁するよう要望が出ていた。この州首相会議では毎年この件について話し合われていたが、積極的な解禁策は提示されてこなかった。

 ようやく20年来の呪縛から解かれたが、今回のカナダ自由取引協定(CFTA)合意がどれほどの効果があるかは今のところ未知数。州首相は解禁を約束はしたものの、その詳細については後日発表するとしている。

 さらに全項目において自由化されたわけではなく、変わらずに自由取引を制限する項目もあるという。制限項目リストは後日発表するとしているが、このリストが長い場合は、自由取引の意味がなくなるとの声も聞こえている。

 アルコールについてはすでに今回の自由取引に含まれないとしている。

 

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