トニー・クレメント前予算庁長官は12日、保守党党首選に立候補すると発表した。オンタリオ州ミササガでの出馬宣言で、経験と革新をもたらし、全国民の信頼を回復させるリーダーとして党を率いていくと約束した。

 保守党は昨年10月の総選挙で自由党に敗れ、野党に転落。スティーブン・ハーパー前首相が党首を辞任し、現在はローナ・アンブローズ暫定党首が党を率いている。

 クレメント前予算庁長官は、保守党政権時代には閣僚を歴任、ハーパー前首相を支えてきた実績を持つ。2004年にも党首選に出馬。その時はハーパー前首相、べリンダ・ストロナッチ氏に続いて3番手に終わった。今回が2回目の党首選挑戦となる。

 現在、党首選に立候補を表明しているのは他に3人。ケリー・リーチ前労働相、マクシム・ベルニエ前中小企業担当相、マイケル・チョン議員。他にも、まだ表明はしていないが、リサ・レイト前運輸相や昨年の総選挙で出馬せず現在は議員ではないものの、ピーター・マッケイ前法務相も可能性を否定していない。ジェイソン・ケニー前国防相の名前も挙がっていたが、同前大臣は6日に、アルバータ州進歩保守党党首に立候補することを表明した。

 保守党次期党首は来年決定するが、党としてその後2019年総選挙で政党奪還を目指すのか、現在人気が高い自由党ジャスティン・トルドー首相に対し、長期的な視野で党首を選ぶのか方向性は定まっていないとされている。

 

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