連邦上告裁判所は6月30日、エンブリッジ社が建設を計画しているノーザン・ゲートウェイ・パイプライン建設認可を取り消す判決を下した。連邦政府は先住民族への説明責任を十分に果たしていないと理由を説明した。

 ノーザン・ゲートウェイ・パイプライン建設は、アルバータ州からブリティッシュ・コロンビア州北西部までオイルサンドを運ぶための790億ドルをかけた1200キロメートルのパイプライン建設計画。2014年に保守党前政権が約200項目の条件付きながら認可していた。

 しかし反対派はこの決定を不服として提訴。この判決で今後は自由党政権にその判断が委ねられることになる。

 ジャスティン・トルドー首相は選挙戦時から同パイプライン建設には反対の立場を示していた。政権後も4月に建設反対を明言している。この日の判決に対し、政府は声明を発表し、次の段階に進む前に今回の判決を精査するとしている。

 

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