ブリティッシュ・コロンビア州クリスティ・クラーク州首相は6月29日、バンクーバー市で記者会見を開き、BC州不動産に関する規則と規則制定権をBC州政府により任命された最高責任者に移行すると発表した。

 「不動産業界は自己管理機関として機能するために10年間あったが、それができなかった。よって州政府はその特権を終了させることにする」と語った。

 この前日、BC州不動産業界調査のために設立された独立機関による報告書が発表され、業界管理団体BC不動産委員会の機能不全ぶりを批判。60ページに及ぶ報告書で、28の改善案が提示された。

 BC州政府はこの改善案を受けてのこの日の発表となった。他にも、不正行為に対しての罰金を、個人業者にはこれまでの1万ドルから25万ドルに、会社には2万ドルから50万ドルに引き上げるとした。また、BC不動産委員会の構成も業界外メンバーで多数を占めることにするとしている。

 独立調査機関の代表キャロライン・ロジャーズ氏は、改善点では、消費者が正しいことがなされたと感じることが重要と語り、「現在BC州で起こっていることは、住宅がすでに『家』ではなくなっているということ」と語った。

 BC州野党新民主党(NDP)デイビッド・イービー議員は、州政府がとっくにやっておかなくてはいけなかったことをようやく始めたと批判した。

 

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