ブリティッシュ・コロンビア州北西部で開発が計画されている液化天然ガス(LNG)事業で、またも休止が発表された。

 休止を発表したのは、カナダのアルタガス社が率いるダグラス・チャンネルLNG共同事業。アルタガス社は2月26日、市場状況が悪いためこれ以上の開発を休止すると発表した。

 ダグラス・チャンネルは、日本の出光興産、フランスのEDFトレーディング、ベルギーのエクスマーの4社による共同事業で、2015年末までに最終投資決定をする予定だった。

 しかし、天然ガスの価格は原油価格の急落と共に急降下、多くの事業で見直しが行われている。BC州のLNG事業では先月、シェルカナダが最終投資決定を今春から今年末に延長した。

 BC州リッチ・コールマン天然ガス開発相は、今回の発表はそれほどBC州のLNG産業に大きな影響は与えないと語った。ダグラス・チャンネルは、年間輸出量24億立方メートルとLNG事業の中では最小規模となっている。一方シェルは、年間330億立方メートルを計画している。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。