ブリティッシュ・コロンビア州クリスティ・クラーク州首相の移動費が5年間で50万ドル以上に達していることが2月27日、明らかになった。フリーランスジャーナリストのボブ・マッキン氏が調べて公表した。

 移動費は、クラーク州首相の選挙区である同州ケローナ市とバンクーバーとの移動に主にかかった費用で、定期便だけではなくチャーター機も多く利用していたことが要因と指摘している。

 クラーク州首相事務所は、なるべく定期便を利用しているが、州首相の時間的な制限の都合もありチャーター機を利用することもある。ただ、その場合は料金がなるべく定期便に近いものを利用していると説明した。

 クラーク州首相がケローナ市を選挙区としているのは、2013年の選挙で自身の選挙区ポイントグレイで落選し、当選確実な選挙区での補欠選挙当選を狙うためケローナの選挙区に当選した議員に辞職を促した後、補欠選挙で当選したことが要因となっている。

 野党新民主党(NDP)マイク・ファーンウォース議員は、その交通費は別に使われるべきと主張。自身の交通費は50万ドル以上も費やし、同時期に身体障害者への交通費補助を削減しているのは信じがたいと批判した。この件について来週からの議会で追及するとも語った。

 

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