カナダ政府移民・難民・市民権省は、カナダに到着したシリア難民が2月27日に2万5千人に達したと発表した。同日にモントリオール国際空港に到着した中に2万5千人目が含まれていたという。今後は、到着した2万5千人の難民の国内での生活支援に焦点が移っていく。

 2月29日に記者会見したジョン・マッカラム移民・難民・市民権相は、「これでまずは第1段階が終了」と語り、11月からこれまで2万5千人のシリア難民受け入れに尽力した国内外の関係者を労った。今後は第2段階に入る。「難民の生活環境への支援、就職、言語習得支援などを行なっていく」と語った。

 マッカラム移民相によると、これまでに難民受け入れにかかった費用は約7億ドルで、予算の範囲内を強調。今後の言語習得などの支援にさらなる費用が掛かることも報告した。

 自由党は、政府支援による2万5千人のシリア難民を2015年末までに受け入れると選挙戦で公約。しかし政権発足後の11月、受け入れ期間を今年2月末までと伸ばし、政府・民間支援合わせて2万5千人と修正した。今後は約1万人のさらなる政府支援難民を受け入れ、政府支援難民2万5千人の目標を今年末までに達成する予定。さらに民間支援による難民も今後も受け入れる。

 マッカラム移民相は、10日以内に国会で2016年末までの難民受け入れ数などの詳細を発表する予定と語った。

 

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