上院マイク・ダフィ議員に対する62日間、10カ月にも及ぶ裁判が23日に終了した。この日はオタワ裁判所で最終弁論が行われ、ダフィ議員の弁護人は無罪を主張した。

 ダフィ議員は、上院議員として、住宅手当、交通費、その他の手当てなどを不当に受給、さらに、不当受給分を返金するために当時首相事務所首席補佐官だったナイジェル・ライト氏から約9万ドルを受け取り、詐欺、収賄、背任罪で31の罪に問われている。

 しかし、ダフィ議員は全てで無罪を主張、弁護人は不当受給については、上院の規則が曖昧であること、9万ドル受給では当時の首相事務所が関与していたことなど、犯罪と断定する証拠が乏しいと訴えた。

 この一連の上院議員経費不正受給事件は2013年に明らかになり、当時のスティーブン・ハーパー首相も関与しているのではとの疑惑から注目された。ダフィ議員の他にも、3上院議員が罪に問われている。

 ダフィ議員への判決は4月21日に言い渡される。

 

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