中南米地域を中心に、世界中に感染が拡大しているジカ熱。特に妊婦が感染した場合、胎児や新生児に脳の欠陥や障害を引き起こす小頭症との関連が指摘されており、カナダは同ウィルスの国内への侵入を水際で防ぐ対応を進めている。

 その一環としてカナダ血液サービスは、国内で供給されている血液がウィルスに汚染されるリスクを低減させるためとして、アメリカ本土やヨーロッパからカナダに入国した者に対し、入国後21日間は献血を禁止する待機期間を設定した。また、この制限は臍帯血(さいたいけつ)や幹細胞ドナーに対しても適用され、5日より実施されている。

 この対策により国内での血液供給量が減少する事態に備え、カナダ血液サービスは旅行の予定がある人には出発前に献血するよう呼びかけている。

 

読者の皆様へ

これまでバンクーバー新報をご愛読いただき、誠にありがとうございました。新聞発行は2020年4月をもちまして終了致しました。