カナダ統計局は26日、修正後の統計でアルバータ州の昨年の失業者数は1万9600人だったと発表、1982年の4万5千人に次ぐ過去2番目となる多さだったと報告した。失業率は7パーセントと変わらなかった。

 今回の数字は6万3700人の雇用があった2014年とは対照的。この年は、カナダ全体の雇用者数の半分以上をアルバータ州が占めるという好調さだった。一時期は、石油産業に雇用を奪われ、アルバータ州のティム・ホートンズでは時給20ドルでも人が集まらず、閉鎖する店舗まであるほど、天然資源産業が好調だった時期もあった。

 しかし、天然資源産業、特にオイルサンド産業を主要産業とするアルバータ州は、原油価格が急落した昨年以降、経済に大きな影響が出ている。石油関連企業の相次ぐ人員削減もその一つで、失業者数が大幅に増加した要因となっている。

 

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