2016年12月8日 第50号

鍛え抜かれたダンサーの美しい身体が放つ躍動感、鳥の羽根がヒラヒラと舞っているかのようなバレリーナの可憐な踊り。ルネッサンス期のイタリアに起源を発し500年の長き歴史を誇るバレエは音楽・物語・舞台美術に踊りが加わった総合芸術。「バレエはちょっと…」と感じている人は、『くるみ割り人形』から初めてみてはどうだろう。カナダではクリスマス前に『くるみ割り人形』を観に行くことを毎年の恒例行事にしている人も多い。特に子供のダンサーも多数出演する『くるみ割り人形』では、観客席の中にもかわいらしいクリスマスドレスを身にまとった子供の姿も多く見られる。バンクーバーでも毎年、12月にはいろいろなバレエ団体による公演がある。その中から4団体を紹介する。

 

王子役を踊るソリスト、三野洋祐さん(写真提供:RWB Marketing) 

 

『くるみ割り人形』
ロイヤル・ウィニペグ・バレエ

上草吉子さん(中央)(写真提供:RWB Marketing) 

 

白井沙恵佳さん(写真提供:RWB Marketing) 

 

椿井愛実さん(写真提供:RWB Marketing) 

 

 カナダで最も古い歴史を持つロイヤル・ウィニペグ・バレエはカナダ国内だけではなく国際的な評価も高いバレエ団として有名。今回の『くるみ割り人形』にはソリストも含む4人の日本人ダンサーが出演する。本格的なプロのダンサーのバレエが堪能できる。

三野洋祐 王子役、兄のフリッツ役
上草吉子 ロシアの踊り、花のワルツ、雪のワルツ、友人役
椿井愛実 ロシアの踊り、花のワルツ、雪のワルツ、客人、友人役
白井沙恵佳 中国の踊り、花のワルツ、雪のワルツ、こうもり、友人役

日時:12/8 7:30pm 12/9 7:30pm 12/10 2:00pm,7:30pm 12/11 2:00pm
場所:クイーン・エリザベス劇場(650 Hamilton Street Vancouver)
チケット:シングルチケット$35-$98.50 ファミリーパッケージ(大人2人、子供2人)$229-$300
購入先:ticketmaster.caまたは1-855-985-2787

 

『くるみ割り人形』
ゴー・バレエ・アカデミー

ゴー・バレエ・アカデミーによる『くるみ割り人形』(写真提供:Goh Ballet Academy) 

 

 ゴー・バレエ・アカデミーは北米でも屈指の質を誇るバンクーバーのバレエ学校。ことしはナショナル・バレエ・オブ・カナダから2人のソリストをゲストとして迎え、バンクーバー・オペラ・オーケストラの生演奏で贈られる。同アカデミーの生徒やオーディションで集まった若きダンサーたちが繰り広げる楽しいステージ。

日時:12/15 7:30pm 12/16 7:30pm 12/17 2:00pm,7:30pm 12/18 3:00pm,7:30pm 12/19 7:30pm 12/20 7:30pm
場所:ザ・センター(777 Homer Street Vancouver)
チケット:シングルチケット$31.50-$91.50 
購入先:ticketmaster.caまたは1-855-985-2787 

 

『ミックスド・ナッツ』
アーツ・アンブレラ・ダンスカンパニー

『Mixed Nuts』 

 

 本来の『Nut Cracker』のナッツをもじったタイトルからして伺える、王道からはいい意味で外れた『くるみ割り人形』は今年で10回目の公演。バレエだけではなく、ヒップホップやボールルームダンスもまざったユニークな『くるみ割り人形』が観られる。

日時:12/16 7:00pm、 12/17 2:00pm、7:00pm 12/18 2:00pm
場所:バンクーバー・プレイハウス (600 Hamilton Street Vancouver)
チケット:シングルチケット$15 - $25 ファミリーパッケージ(大人2人、子供2人) $70
購入先:www.artsumbrella.com/dance

 

『ギフト』『真夏の夜の夢』
バレエ・ビクトリア

『真夏の夜の夢』 

 

 『ギフト』は、バレエ・ビクトリア独自の演出による『くるみ割り人形』。ビクトリアに本拠地がある同団体には日本人バレリーナも3人在籍している。今年の『ギフト』のツアーは、バンクーバー地域では12月21日、22日にチリワックでの公演しかないが、来年の3月25日にはノースバンクーバーのセンテニアル劇場にてシェークスピアの『真夏の夜の夢』の公演がある。

 詳しくは同ホームページにてwww.balletvictoria.ca

 

 誰もが一度は耳にしたことがあるチャイコフスキーの名曲、クリスマスがメインの舞台。『くるみ割り人形』を観に行けば、クリスマス気分も一層盛り上がるはず。外は冷たい雨が降る12月のバンクーバーも、劇場の中はきらびやかな夢にあふれている。公演日が迫っているものや、チケットの残席が少ないものもあるので、早速チケットをとってバレエ鑑賞を楽しんでみよう。  

(取材 福安 恵子)

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